ソニー生命保険

プロフェッショナル魂 (第7回)

ソニー生命で働く「人」にスポットをあて、仕事にかける“思い”などについて語ってもらう連載企画「プロフェッショナル魂」。
今回は商品部商品数理課 統括課長の松尾匡(タダシ)が登場。統計や確率といった数学の手法と鋭い洞察力で、商品を作り上げる専門職・アクチュアリーとして、数々の商品開発に携わってきた松尾が、「プロフェッショナルなこだわり」を語ります。

「遠い約束を果たす」ための適正な保険料を算出する

アクチュアリーとはどんな仕事ですか?

松尾 : 生保の商品の仕組は、統計学や確率論といった数理的な手法を使ってつくられています。アクチュアリーは、そのような手法を活用して保険や年金の料率の設定、決算に関わる業務や商品開発、リスク管理分析などを行うのが主な仕事です。

私が長年携わってきた商品開発では、お客さまと契約した内容の保険金を確実にお支払いできるように保険料を決めることも大切な仕事です。大事なのはお客さまに万が一のことが起こった際、保険金等を確実にお支払いするというお客さまとの「遠い約束」を果たすことです。そのために私たちは「確実に保険金をお支払いできる保険料をどのように決めるのか」ということを常に考えているんです。

この死亡率と予定利率どおりにいけば、将来保険金をお支払いできるという仮定をもとに算出するのですが、現実はそのとおりにはいかない。常にこれでいいのか、と見極めながらの作業になります。数学的な知識やスキルだけでなく、より幅広い知識や洞察力が求められる仕事だと思います。

アクチュアリーの資格をとったのはいつですか?

松尾 : 試験に取り組んだのは会社に内定した大学4年生からです。準会員になったのは社会人になって3年目、そして5年目で正会員になりましたので、仕事と勉強を両立するのが大変でした。

介護保険の開発をきっかけに、社内の雰囲気にも変化が…

どんなときに仕事のやりがいを感じますか?

松尾 : 7、8年前に、「5年ごと利差配当付終身介護保障保険」の開発に携わったことがありました。そのころ、生命保険会社各社は介護保険に力を入れていましたが、高齢化社会に向けて需要があるはずにも関わらず、なかなか浸透していなかったのです。その理由の一つは、介護を意識する50代以上での契約は、どうしても保険料が高くなってしまうこと。

でも、単純に保険料を安くすることはできないので、どうしたらいいかチームでアイデアを出す日々が続きました。他社商品を分析したり、ライフプランナーを集めてヒアリングを行い、お客さまは介護の備えとしてどのような意識を持っているのかを調査したり。その頃は、「どういう商品が望まれているのだろう」と、そればかり考えていましたね。

そうしてできたのが当時まだなかった「掛け捨てではない介護保険」。将来、介護状態にならなかったとしても、そのまま死亡給付金として必ず受け取れるものであれば、お客さまの「保険料が高い」というネガティブイメージが払拭されるのではないか。そんな発想から商品を考えたのです。

もちろん、この保険を作るための計算は簡単なものではなく、アイデア出しから商品になるまで2年ほどかかりました。ですが、おかげさまでこの商品は多くのお客さまにご契約いただき、保障のコンセプトがお客さまに受け入れられたという実感がありました。こんなとき、この仕事のやりがいを感じますね。 また、この商品開発をきっかけに、社内でも「介護についてもっと知ろう、取り組んでいこう」という雰囲気が生まれたこともよかったと思います。

最近は、10月2日に発売の新商品「生前給付終身保険(生活保障型)」の開発に関わりました。 これは「就業不能状態になったときの生活保障をなんとかできないか」という課題が出発点になっていて、これまで当社の主力商品として販売していた三大疾病に対して保障する商品に、特定障害状態、要介護状態になられた際の保障を加えてできた商品です。

と、言うのは簡単ですが、これも単純な足し算で作れるものではなく、三大疾病がもとで障害状態や介護状態になる人数は除いて計算するなどややこしいもの。しかも、そもそもその計算の元となるデータを探すことも、データからどのように読み取るかを考えるのも難しい作業でした。

お客さまにとって自分が働けなくなったときの不安を少しでも解消していただける商品にしたい。開発段階では何度も挫折しそうになりましたが、いつもそれを意識しながら作りあげました。 この新商品がお客さまにどのように受け入れていただけるのか、とても楽しみですね。

「できない」ではなく「こうしたら」がアクチュアリーの責務……

この仕事の「こだわり」とは?

松尾 : 商品開発の会議では、複雑な数式が飛び交うのもしばしば。そんな専門性が高い仕事だからこそ、難題について自分たちが「それはできません」と言えばそこで終わりになってしまうんですね。もちろん、見極めたうえでこれはできないという決断を下すことも大切な仕事です。でもただできないというだけでは、何も解決しないし、先に進まない。だからこそ、「ではこうしたらいいのでは」という代替案を出すことが大事になるんです。それがアクチュアリーの責務だと思います。

代替案についても、当然数字での証明が必要です。営業サイドからの「もっと保険料を安くできないか」という要望と、リスク管理サイドからの「これで十分にお客さまに対して保障できるのか」という意見の間で、両者が納得できるような判断の根拠を、数字を使って示さなくてはいけません。踏み込めば踏み込むほど、業務が膨れ上がります。でも、その覚悟を持って仕事に望む姿勢は、これからも持ち続けたいと思います。

頭も時間も使う仕事ですが乗り切る秘訣は?

松尾 : もともと一つのことに没頭するタイプなので、色々考えすぎないで目の前の課題を次々に片付けることにしています。鈍感なだけかもしれませんけどね(笑)

チームを強くして、開発に貢献していきたい

今後の目標はなんですか?

松尾 : 今はアクチュアリーに求められるスキルがどんどん高度化していると感じます。それに応えることはとても大事ですが、同時にもっと商品開発に関わって貢献したいと思います。お客さま、営業など現場の声を聞き、もっとお客さまに喜ばれる商品をつくっていきたいですね。

そのためには、マネージャーとして、組織ともっと深くかかわること、一人ひとりの成長を促し、チームの力をもっと強化すること。それが今の自分の課題だと思います。

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商品数理課のメンバーとの打ち合わせ風景。和気あいあいとした雰囲気の中、新商品などのアイデアを出し合います。

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アクチュアリーとして数学的な観点でお客さまをお守りします。

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ソニー生命保険本社が入る新青山ビル。「青山ツイン(Aoyama Twin)」の愛称でも知られています。

※文中の所属、役職等の情報は2014年9月30日時点のものです。

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