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ライフプランニング授業のなりたち

はじまり

長崎県のライフプランナーにより、現在、当社が全国で行っているライフプランニング授業のきっかけとなる授業が長崎県の五島列島にある高校で始まりました。 その後、島根県松江市にある開星高校の家庭科教諭・岸本よし子先生が、学校での授業の教材を探す中で、ソニー生命の「ライフプランニング」という考え方に出会い、ライフプランニングの授業を学校で企画することができるか、当社にお問い合わせいただきました。

岸本先生からのご依頼を受けた当社では、すでに五島列島の高校でライフプランニングの授業を講師として実施していた長崎のライフプランナーに実際的なアドバイスを求めながら、授業で使用するテキスト・授業方法を検討し、当社独自のシミュレーションソフト「LiPSS」を使用したライフプランニング授業を企画しました。そして、広島ライフプランナーセンターのライフプランナー2名が講師となって、開星高校にて授業を実施することになったのです。平成17年度のことです。この授業のことがソニー生命の社内で伝わり、社会貢献活動の一環として、「ライフプランニング授業」が全国に広まることになりました。

岸本よし子先生のインタビュー

授業を企画された
岸本よし子先生

開星高等学校(島根県松江市)の家庭科教諭

開星高等学校(島根県松江市)

— なぜライフプランニングの授業をやろうと思ったのですか?

高校の家庭科の授業に「生活設計」という単元があるのですが、高校生に「将来結婚して子どもができて、その子どもが大きくなったときに、あなたたちは○歳になっているのよ」という話をしても、すぐにはピンとこないのです。そこで何かインパクトを与えられる教材がないだろうかとインターネットで検索したところ、「ライフプランニング」のキーワードにヒットしたのがソニー生命さんでした。ホームページから拝見した御社のライフプランニングが、とてもわかりやすく興味深かったので、「高校の授業でライフプランニングをやりたいのですが」とメールを送りました。私が作成した企画書をもとに、実際にライフプランナーの方に生徒たちへライフプランニングの授業をしていただけることになり、教材作成にもお力添えをいただきました。

— 授業をやってみて、どうでしたか?

以前、高校1・2年生の「生活設計」の授業でも、白い紙を配って「ライフプランニングをやってみよう」と生徒たちに書き出してもらったことがありました。前向きに考える生徒もいましたが、地に足がつかない夢や消極的なものが目立ち、自分の人生なのに、「いいんだよ、これで」といいかげんにしか考えていない生徒もいました。

ところが今回の授業を経て、両親がこんなにも自分にお金を費やしてくれた、どれだけ大事にされていたのかを痛感する生徒も少なくありませんでした。今回のライフプランには「携帯の無駄遣いを止めよう」「進学先は学費の安い学校にしよう」「自分も家族をもってこういう人生を歩みたい」などと書き出されていました。彼らが、フリーターやニートにはなりたくないという消極的な姿勢から、将来なりたい自分・夢を実現するためにはどうしたら良いのかを積極的に考えられるようになったのだと思います。さらに万一のときの備えができていれば、自分が何かを始めようと思ったときに、自信をもって第一歩を踏み出せますよね。

高校3年生にとって、いまが一番自分の将来に悩む時期ですよね。自分の目標や指針を決めることは、どう生きるかを考える軸になると思います。もしかしたら数年後に振り返ったときには、目標が変わっているかもしれません。それでも、いま考えた夢プランを基に、その後の人生を軌道修正していけばよいのだと思います。

生徒たちは、これから「20年後の私」というテーマで卒業文集にとりかかります。今回の授業が、20年後の自分へとつながってくれたらと期待しています。20年後、文集を見て再びこの授業のことも思い出してくれたらと思います。

ライフプランナーインタビュー

ソニー生命保険株式会社
長崎ライフプランナーセンター第1支社
庄司 公洋 エグゼクティブライフプランナー(当時)

現在、全国で展開している「ライフプランニング授業」のきっかけとなる最初の授業を、長崎県の五島列島にある高校で行った。
現在、当社海外事業部所属。

 
 
 

— ライフプランニング授業を実施したきっかけは?

きっかけは、長崎市内で教鞭を取られていた、一人の高校の先生との出会いでした。先生ご自身のライフプランニングのお話をしている中で、先生から「ライフプランニング、面白いじゃないか。学校でこんなことができたらいいね」というお話がありました。いまから7年ほど前のことです。

それから2年近くたったある日、五島列島のある高校へ転勤となっていたその先生からお電話がありました。島という限られた世界の中で、いまでこそインターネットやメールなどは発達しているものの、実社会の中ではあまり外部と接する機会はありません。自ずと考え方や視野が島の中の限られた世界だけとなってしまいます。私も、対馬という離島の出身ですので、将来の可能性のある子どもたちに、何かできることをしてあげたいと、先生からのお話をお受けしました。

— ライフプランニング授業を実施してみて、どうでしたか?

実際、授業をさせていただいてうれしかったのは、生徒からいただいたお礼の感想文でした。私は授業の前半の時間を使って「夢」というものについて話をします。だから、生徒の感想文の中に「夢ってかなわないとあきらめていたけど、今日から夢に向かってがんばってみます」という感想をいただいたときには、やってよかったなと感じました。子どもの成長というものは、もしかしたら育った環境や周囲の大人が枠を作ってはめ込んでしまっているのかもしれない、と少し感じました。生徒たちなら、これからの人生でいくらでも可能性があるはずです。自由な発想を持って、大きく羽ばたいていってほしいと感じました。

— ライフプランニング授業で伝えたいことは何ですか?

世間ではさまざまなニュースが流れていて、将来に不安を感じたり、気持ちが暗くなったりすることもあります。しかし、人生に「夢」を持てば、とても前向きに過ごせるはずです。「夢」を持つことによって前向きに生きることの大切さ。そのことを授業を通じて気づいていただけると、大変うれしく感じます。 「ライフプランニング」は一つの教材だと思っています。ライフプランニング授業では、ただ単に人生の収支が「赤字」「黒字」ということではなくて、授業を通して子どもたちが「ライフプランニング」を通じて生きていくうえでの視野を広げてもらうことが願いです。

— これから社会に旅立つ生徒たちにメッセージをお願いします。

自分の将来の「夢」や「ありたい姿」を、まずは思い描いてみることが大切だと思います。そして、その夢を実現するためには、どのような方法があるのかということを考え、夢に向かって努力すること。初めからあきらめていては何もなりません。目指すものがきちんとあれば、そこに到達できなくても、いまよりは絶対に近づくことができます。このことを信じて夢を大きく描いてほしいと思います。

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