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【保険の種類別】特徴や注意点などを徹底解説!

dotL編集担当者B

生命保険・医療保険・損害保険など保険にはさまざまな種類があり、自分に合った商品を選ぶのに困っている方がいるかと思います。それぞれの特徴を解説しますので、保険選びの参考にしてみてください。

更新日
2024年10年21日(月)
掲載日
2024年3年21日(木)

13分

※当記事は、ソニー生命から尾﨑ファイナンシャル・プランニング技能士へ執筆を依頼し、原稿をソニー生命にて編集したものです。

ライフステージの変化のタイミングで「保険に入ろう」「保険を見直したい」と考える人は多いと思います。
保険ってよくわからないからと、加入や見直しを先送りにしてしまっていませんか?

保険にはさまざまな種類があり、ライフスタイルによって、必要な保険は人それぞれ異なります。
自分にとって必要な保険を見極めるためには、保険の種類や特徴を知っておくことが大切です。

この記事では、保険の種類や特徴をわかりやすく解説します。

保険の分類図。第1分野は生命保険で、生死の保障。第2分野は損害保険で、損害の補填。第3分野は医療保険で、医療・介護の保障。

1:生命保険

生命保険は、大勢の加入者があらかじめ公平に保険料を負担しあい、「もしも」のことが実際に起きたときに給付を受ける仕組みです。
たとえば、被保険者が死亡または高度障害状態になったときに、配偶者や子どもなどの受取人が、保険金を受け取ることができます。
自分に何かあったときに、残された家族を経済的に守るための備えをしておくことは、とても大切です。生命保険を活用すれば、十分な貯蓄や財産がなくても、万が一の場合に備えることができるので安心です。

生命保険には、保障期間が限られている「定期保険」、保障と貯蓄の両方を兼ね備えた「養老保険」、保障が一生涯続く「終身保険」の3種類があります。
定期保険については「定期保険とは?終身保険との違いや特徴・注意点などをわかりやすく解説」、終身保険については「終身保険とは?種類や加入がおすすめな人とは?わかりやすく解説!」で詳しく解説しています。

また、生命保険には他にも、教育資金や老後資金を計画的に準備できる学資保険や個人年金保険といった商品もあります。

①学資保険

学資保険は、子どもの教育資金を準備しながら、万が一に備えることができる保険です。

子どもの成長や家庭の状況に合わせて、学資金を受け取るタイミングや回数を設定することができます。

また、契約者である親が亡くなった場合、それ以降の保険料の払込が免除されます。もちろん、払込が免除されたあとも保障は継続されるので、契約時に設定したタイミングで学資金を受け取ることができます。

ただし、中途解約すると元本割れしてしまうことが多いので、保険料は無理のない範囲で設定しましょう。

②個人年金保険

個人年金保険は、老後の生活資金を自分で備える私的年金です。

契約時に決めた時期になると、年金または一時金として給付金を受け取ることができます。年金支払期間・年金種類・保険料払込期間等に関し、ライフスタイルや家庭状況に合わせた選択が可能です。また、契約時に年金額が確定している定額個人年金保険と特別勘定の運用実績により年金額が変動する変額個人年金保険があります。
また、個人年金保険は基本的に告知の必要がないため、持病や病歴があっても加入できる可能性があります。

ただし、長期の資産形成を目的としているので、短期間で解約した場合、元本割れしてしまうケースが多いので注意が必要です。

2:医療保険

病気やケガなどのリスクに備えることができるのが、医療保険です。
病気やケガで治療を受けた場合の入院費や手術費などの医療費をカバーできます。

持病や病歴があっても加入できる引受基準緩和型保険や、健康告知や医師の診査が不要で健康状態に関係なく加入できる無選択型保険も販売されています。
しかし、一般の保険より保険料が割高で、契約から1~2年間など所定の期間内は保険金や給付金額が抑えられる、支払削減期間を設けています。

ここでは、医療保険やがん保険などの各種保険をご紹介します。

①医療保険

一般的に、病気やケガによる入院・手術に備えるのが医療保険です。
商品によってさまざまな保障が用意されていますが、例えば入院に関する保障では、入院1日につき一定額の給付金を保障するものや、入院日数に関わらず一律で給付金がもらえるものなどがあります。

上記のような基本的な入院の保障に加え、特約を付加することで保障範囲を広げることができる商品もあります。
例えば先進医療保障や三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)保障などがあげられます。

②がん保険

日本人の2人に1人ががんにかかるといわれています。※1

年齢階級別がん罹患利率(2019年)の折れ線グラフ

出典:(国研) 国立がん研究センター「がん統計」(全国がん登録)

年代で罹患率は異なるものの、一生涯でみれば誰もがかかる可能性のあるがんに備えるのが、がん保険です。

がんになったときの保障が手厚いのが特徴で、がんと診断された時点で一時金を受け取ることができたり、手術給付金や入院給付金に上限がなく、長期にわたる治療や高額な医療費に備えられます。

ほとんどのがん保険には免責期間があり、契約後90日間はがんになっても保障を受けることができないので注意が必要です。

がん保険については「がん保険はいらない?保険の特徴や必要性、入るべきかを徹底解説」で詳しく説明しています。

※1 参照:厚生労働省「がん対策、その最前線を知る」

③傷害保険

傷害保険は、主に損害保険会社が取り扱っています。

骨折ややけど、ケガによる入院や手術、通院をしたり亡くなったりしたときに保険金が支払われる保険です。

ただし、すべてのケガが補償されるわけではありません。急激性・偶然性・外来性の3つの条件を満たすケガが補償の対象となります。

急激性 突発的でケガの原因である事故からケガまでタイムラグがない
偶然性 ケガの原因・結果が起こることを予知できず、自分の意志に基づかない
外来性 ケガの原因が身体の外部からの作用で、内在した要因ではない

たとえば、熱中症や食中毒、地震などの災害が原因のケガは適用条件を満たしておらず、補償の対象外となります。

また、傷害保険は仕事中のケガも補償の対象になるので労災に加入できない人は傷害保険で備えることができます。ただし、職業によっては加入できない場合もあります。また、職業別に保険料が決められており、ケガをする確率が高い職業の場合、追加で保険料が必要な場合もあります。

④介護保険

介護保険は、公的な介護保険制度だけでは足りない部分に備える保険です。

介護保険には公的な介護保険制度と民間の介護保険があります。

公的な介護制度は40歳以上のすべての人が加入し、介護保険料を負担しています。介護が必要になったときに、訪問介護などの介護サービスを1〜3割の自己負担で利用できます。

しかし、公的な介護保険サービスを利用しても月々の介護費用は平均8.3万円かかる※2という調査結果があります。また、介護期間は平均5年1ヵ月といわれており※2、長期にわたって費用が必要になります。

民間の介護保険を活用することで、公的な介護制度だけではカバーできない費用負担に備えられます。

※2 参照:(公財) 生命保険文化センター「リスクに備えるための生活設計」

⑤女性保険

女性保険は、女性特有の病気や女性がかかりやすい病気による手術や入院を、手厚く保障する保険です。医療保険に女性疾病特約を付加することが多く、対象となる病気での入院、手術をしたときに医療保険に上乗せされて給付金が支払われます。

保険会社によって基準は異なりますが、乳房や子宮、卵巣などに関わる病気や女性がかかりやすい疾病を対象としているところが多いです。たとえば、乳がん、子宮がん、子宮筋腫などが女性特有の病気の代表例です。

とくに乳がんは、女性のがんのなかで罹患数(新たにがんと診断される数)が最も多く、生存率が高いのが特徴です※3。長く付き合う可能性が高いので、備えておくと安心です。

妊娠・出産の場合、正常妊娠や正常分娩は一般的に給付対象外ですが、帝王切開や切迫早産などの異常分娩による手術や入院は給付対象となる場合があります。ただし、妊娠判明後は加入できなかったり、条件つきの保障になったりすることがあるので注意が必要です。

※3 参照:(国研) 国立がん研究センター「がん種別統計情報」

3:損害保険

損害保険は、偶然の事故によって、ケガをしたり、ケガをさせたりした場合に保険金が支払われます。自然災害、交通事故、盗難など気をつけていても避けられないリスクに備えることができます。

偶然の事故が起こると大きな損害になる可能性があるので、保険で備えておくことが大切です。

①火災保険

火災保険は、火災だけでなく幅広い自然災害による損害に備えることができる保険です。契約内容や商品によって異なりますが、隣家からのもらい火や放火による火災、落雷による火災やガス漏れによる爆発、台風や暴風などによる風災や、豪雪や雪崩による雪災なども補償されるものもあります。

補償対象は以下の3パターンです。

  1. 建物だけ
  2. 家財だけ
  3. 建物+家財

ただし、家財を対象とする火災保険に加入していても、1個または1組の価額が30万円を超える宝石や美術品などは、別途申告しないと補償の対象にならないので注意が必要です。日常生活で使用する家具や家電は、30万円を超えるものでも申告する必要はありません。

自動車は火災保険の補償対象にはならないので、別で保険に加入する必要があります。なお、加入時には補償対象をよく確認しましょう。
また、地震や噴火などの被害に備える地震保険は単独では加入できず、火災保険とセットで加入することになるため、覚えておきましょう。

②自動車保険

自動車保険には、自賠責保険と任意保険があります。

自賠責保険は、車を持つ人全員に加入義務がある保険です。人身事故による賠償のみを補償し、支払われる保険金にも上限があります。

任意保険は、自賠責保険では補償されない損害に備えるための保険で、自賠責保険では補いきれない事故相手への賠償や、自分のケガの補償、車両の補償などがあります。

③バイク保険

バイクも車と同じく、人身事故による賠償責任を負った場合に備える自賠責保険と、自賠責保険では不足する部分を補償する任意保険があります。
ただし、バイクは自動車と違い、少しの接触や転倒でも負傷する可能性が高いので、任意保険で自分のケガの治療費にも備えておくとよいでしょう。

④ペット保険

ペット保険は、ペットのケガや病気に備える保険です。
ペットの医療費は人間の健康保険のような制度がないため、病院に連れて行くと全額自己負担となります。
ペット保険に加入しておくと、ケガや病気のときに保障が受けられ、飼い主の負担が軽減されます。
ただし、保険会社によって加入できるペットは異なるため、よく調べましょう。

⑤スキー・スノーボード保険

スキー・スノーボード保険は、傷害保険や旅行保険に、スキーやスノーボードでの事故に対する補償を組み込んだものです。

スキー・スノーボード中のケガによる医療費や、他の人をケガさせてしまった場合の損害賠償、スキー・スノーボード用品の盗難・破損など、遭難したときの救援者費用などが補償されます。

⑥ゴルフ保険

ゴルフ保険は、ゴルフのプレー中の自身のケガによる医療費や、他の人や物に危害を加えてしまった場合の賠償責任、ゴルフ用品の盗難・破損などが補償されます。

また、ホールインワンやアルバトロスを達成した際に発生する祝賀会や記念品の購入費用を補償してくれるのは、ゴルフ保険ならではの特徴です。

⑦海上保険

海上保険とは、主に海上危険による貨物の損害をカバーしてくれる保険のことです。

海上での事故はもちろん、港で貨物の積み下ろしをしている際に起こった陸上での事故や、条件によっては航空での事故による損害も補償の対象になります。ストライキや戦争による損害は補償の対象外です。

貿易に関わる企業にとっては欠かせない保険です。

⑧賠償責任保険

賠償責任保険は、日常生活で偶然の事故により賠償責任を負った際に、賠償金や訴訟費用、弁護士費用などが補償されます。故意によるものは補償の対象外です。

賠償責任保険にはさまざまな種類がありますが、代表的なのは個人賠償責任保険です。

他人のものを壊したり、ケガをさせてしまい法律上の賠償責任を負ったりした場合に保険金が支払われます。

契約者だけでなく家族全員が対象になるのが特徴で、自動車保険や火災保険、傷害保険などの特約としてセットで契約することができます。

業務中の事故や、自動車事故による賠償責任などは補償されないので注意しましょう。

まとめ

保険にはさまざまな種類があり、必要な保険はライフスタイルや家庭の状況によって人それぞれです。 また、ライフステージの変化によって必要な保険も変わるので、定期的に見直す必要もあります。

種類が多すぎると思うかもしれませんが、それだけさまざまなニーズに合わせた保険があり、自分に合った保険を選べば万が一のときのお金に対する不安を軽減できます。

保険の種類や特徴を理解して、自分にとって必要な保険を見極めましょう。

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執筆者:尾崎 智恵梨(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)
監修者:赤瀬 瑠美(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

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