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積立投資とは?利点・注意点とおすすめの方法を解説

dotL編集担当者B

積立投資は「長期・積立・分散」の原則にあてはまり、価格変動のリスクを軽減できるなどの利点がある一方、短期間で利益を上げにくいといった注意点もあります。NISA・iDeCoなどの積立投資の主な方法についても併せて解説しますので、資産形成の参考にしてみてください!

更新日
2025年1年23日(木)
掲載日
2024年8年27日(火)

14分

※当記事は、当社からファイナンシャル・プランナーへ執筆を依頼し、原稿を当社で編集したものです。

積立投資とは?利点・注意点とおすすめの方法を解説

積立投資とは、金融商品を一括で購入するのではなく、毎月一定額にするなど、購入のタイミングを複数回に分ける方法です。タイミングを分けることで、購入価格を平準化しながら価格変動のリスクを軽減できるなどの利点があります。

本記事では、積立投資の利点・注意点を踏まえ、積立投資に向いている人や始める際のおすすめの方法などをご紹介します。

積立投資は「長期・積立・分散」の原則にあてはまる

一般的な投資の世界では、「長期・積立・分散」が原則です。これを守ることで、資産を安定的に増やしていけるといわれています。

積立投資は、原則のひとつである積立にあてはまります。また、毎月一定額の積立をおこなうことは、資産の長期運用につながり、投資額を少額にして分散させることでリスクを軽減することも可能です。
積立投資は、投資の世界の原則に則った投資手法であるといえるでしょう。

積立投資の利点

積立投資をおこなうことには、複数の利点があります。積立投資の具体的な利点は下記のとおりです。

自動積立のため手間が少ない

基本的に積立投資では、毎月決まった日に自動で投資用の資金が引き落とされる「自動積立」によって金融商品を購入します。投資で利益を得る方法のひとつは、金融商品の価格が下がったときに購入し、上がったときに売却することです。しかし、この方法で利益を得ようとすると、株式市場の動向や金融商品の価格を常に注視する必要があります。
自動積立による積立投資であれば、売買のタイミングを気にしたり、都度購入したりする必要がありません。手間をかけずに投資をおこなうことができるのです。

少額からでも始められる

投資信託などによって積立投資をおこなう場合、金融機関によっては1,000円程度の少額から投資を始めることが可能です。株式によって投資をおこなう場合、売買単位が100株からのケースだと、株価が1,000円なら1回の購入に10万円が必要となります。
しかし、積立投資の場合、そのようなまとまった資金がなくても、少額からコツコツと資産運用することが可能です。こうした点も、積立投資の利点といえます。

価格変動のリスクを軽減できる

積立投資では、金融商品を決まったタイミングで一定額ずつ購入することになるため、価格の変動によるリスクを軽減できる可能性があります。

決まったタイミングで一定額ずつ購入することによるリスク軽減効果のメカニズムは、「ドル・コスト平均法」という呼び方で知られる仕組みです。
ドル・コスト平均法では、金融商品の購入金額を一定にするため、価格が低いときには多く購入し、高いときには少なく購入することになります。これにより、全体の平均購入単価が平準化され、長期的に資産形成に取り組むことが可能になるのです。

ドル・コスト平均法による購入価格の平準化(イメージ)

上記の説明は情報提供を目的としたものであり、ドルコスト平均法の成果や万能性を保証するものではありません。
※市場価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。

積立投資の注意点

積立投資には利点だけでなく、いくつかの注意点もあります。ここでは、積立投資の主な注意点について解説します。

短期間で大きな利益を上げにくい

短期間で大きな利益を上げるのであれば、一括投資のほうが向いています。ただし、大きく損失する場合もあります。一括投資とは、金融商品をまとまった資金で一度に購入する方法です。金融商品の価格が低いときに大きな金額で多く購入すれば、価格が上がったときに売却することで、短期間に大きな利益を上げることができます。

一方、積立投資は、少額ずつ購入することになるので利益の幅が小さく、短期間で大きな利益を上げるのも難しいといえます。また、元本保証のある商品(積立定期預金)を除き、価格変動リスクがあるため、価格変動によっては損失が生じる可能性があります。

手数料がかかる

積立投資の主な対象となる投資信託は、申込時・保有中・売却時にそれぞれ手数料がかかることがあります。申込時には「販売手数料」、保有中には運用管理手数料として「信託報酬」、売却時には「信託財産留保額」という解約手数料の支払が発生します。
特に、運用中にかかる信託報酬は、投資信託を保有しているあいだはずっとかかる手数料であるため、できるだけ低く抑えることが大切です。

積立投資に向いている方

積立投資は、その特徴から向いている方と向いていない方がいます。まずは、積立投資にはどのような方が向いているかについて見ていきましょう。

投資を少額から始めたい方

積立投資は、ある程度のまとまった資金が必要となる一括投資と異なり、毎月少額ずつの資金で始めることが可能です。まとまった資金を貯めてから始めるのではなく、無理のない金額から始めたい方に向いている投資手法といえます。

投資に時間と手間をかけられない方

投資に時間と手間をかけられない方は、積立投資が向いています。積立投資は自動積立でおこなわれるため、金融商品の価格変動をうかがいながら売買のタイミングを見極めたりすることは基本的には必要ありません。投資初心者や会社員などでも選びやすい投資手法といえるでしょう。

投資のリスクを小さくしたい方

積立投資は少額から始めることができるため、まとまった資金による一括投資などよりも投資のリスクを小さくできます。月々の投資額を少額にすることにより、自身の家計状況などに合わせた無理のない投資が可能です。
また、一定額の自動積立によって前述のドル・コスト平均法の効果が得られます。投資初心者や会社員など、大きな投資リスクをとれない方は、積立投資が向いているでしょう。

資産を長期で運用したい方

積立投資は、決まったタイミングで少額ずつ資産運用をおこなっていく投資手法であり、長い時間をかけてじっくりと資産を増やしていくことが前提となります。そのため、投資のリスクを小さく抑え、長期にわたり安定的に資産を増やしていきたい方に向いています。

積立投資に向いていない方

続いて、積立投資に向いていないのはどのような方なのかを解説します。これから積立投資を始めたいと思っている方は、参考にしてください。

投資に時間とお金を多くかけられる方

投資に時間とお金を多くかけられる方は、積立投資には向いていないかもしれません。投資のための時間を多く取れる場合、金融商品の価格変動を細かくチェックし、売買のタイミングをうかがうことが可能です。
また、まとまった投資資金があれば、少額でコツコツ積み立てるよりも大きな成果を見込むことができます。ただし、大きく損失する場合もあります。投資のための時間や手間、資金に余裕がある方は、積立投資以外の投資手法を検討可能です。

自分自身で資産運用したい方

積立投資の主な投資対象は、投資信託です。投資信託は、「ファンドマネージャー」という投資のプロが選定した銘柄で構成された金融商品であるため、自分自身で投資する銘柄を選びたい方には向いていない可能性があります。
投資に時間と手間をかける余裕のある方であれば、じっくりと銘柄選定をして投資するスタイルも可能です。

短期間で大きな成果を得たい方

積立投資は、長期かつ安定的に資産形成をしたい方に向いている投資手法です。そのため、短期間で大きな投資成果を得たい方には向いていない手法といえます。
短期間で大きな成果を得たい場合は、金融商品の価格変動を注視し、適切なタイミングでまとまった資金を投資することなどが必要になります。投資初心者や会社員などには比較的難しいですが、そうしたスタイルの投資を望む方は、積立投資よりも一括投資のほうが向いているといえるでしょう。

積立投資の主な方法

積立投資の主な方法には、「NISA」「iDeCo」「るいとう」「積立定期預金」があります。ここでは、それぞれの積立投資の方法を解説していきます。

つみたて投資枠(NISA)

つみたて投資枠とは、投資によって得た利益にかかる20.315%の税金が非課税となる制度のことで、「NISA(少額投資非課税制度)」のひとつです。つみたて投資枠を利用して購入できる金融商品は金融庁が定めた基準をクリアした投資信託で、「長期・積立・分散」の原則にかなっています。
※2024年1月以降つみたてNISAから新NISAへと移行しています。

2024年以降の新NISAでは非課税で運用期間が無期限になり、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つが併用可能です。

新NISAの概要

   つみたて投資枠  成長投資枠
 非課税保有期間  無期限
 年間投資枠  120万円  240万円
 投資対象商品  長期・積立・分散に適した、金融庁が厳選した投資信託  株式、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、投資信託 など
 購入方法  積立のみ  一括、積立

※金融庁「NISAを知る」

iDeCo

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、公的年金とは別に老後の資金を作れる私的年金制度のひとつです。基本的には定年までのあいだ、自分で選んだ金融商品を毎月決まった金額で購入し、60歳以降になると年金として受け取ることができます。

iDeCoを利用すると、3つの恩恵を受けることができます。1つ目は金融商品の購入にあてた費用の全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税が軽減されること。2つ目は、金融商品を運用すると運用益に約20%課税されますが、iDeCoは非課税で再投資されることとなります。そして3つ目は、年金として受け取るときにも「公的年金等控除」や「退職所得控除」の対象となることです。

るいとう

るいとう(株式累積投資)とは、株式を毎月定額で購入する方法です。株式は、売買単位が100株である場合、1銘柄あたり最低購入金額が10万円以上になるケースが多く、一括投資による購入が一般的です。しかし、るいとうを利用することで、毎月一定の金額で、少額から株式を買い続けていくことができます。

積立定期預金

積立定期預金は、定期預金口座へ毎月決まった日に積立をおこなうものです。満期日までは基本的にお金を引き出せませんが、普通預金に比べると比較的高い金利に設定されているため、手堅く貯蓄したい方に向いています。元本割れのリスクが不安であれば、積立定期預金を検討してみるといいでしょう。

積立投資を活用するポイント

最後に、積立投資を活用するポイントを解説します。下記のポイントをきちんと押さえ、安定的な資産形成に役立ててください。

無理のない金額から始める

積立投資では、基本的に毎月決まった金額を金融商品などの購入に回すことになります。最初から高い金額を設定してしまうと、毎月の生活費が足りなくなるといった事態になりかねません。そうなると、積立投資をやめざるをえないことになってしまうので、あくまでも無理のない金額の範囲内で積立投資をおこなうことが大切です。

一時的な値動きに慌てない

積立投資は、金融商品を決まったタイミングで一定額ずつ購入することにより、投資のリスクを軽減できます。逆にいえば、金融商品の一時的な値動きに左右され、途中で換金してしまっては、積立投資の効果が薄れてしまいます。一時的な値動きに慌てることなく、一定のペースで投資を続けましょう

長期運用を前提にする

積立投資では、長期的に金融商品を保有し続けることにより、仮に一時的に価格が下がっても回復を待つことができ、価格変動のリスクを軽減しながら安定的に資産を増やしていくことができます。さらに、長期間運用すればするほど、利益がさらなる利益を生む複利の恩恵も得やすいため、長期運用を前提とすることが大切です。

「投資の神様」と呼ばれるアメリカの投資家ウォーレン・バフェットは、「できるだけくっつきやすい雪を見つけ、それをできるだけ長く坂を転がすことだ」という言葉で、長期運用の大切さを語っています。
「くっつきやすい雪」とは投資対象となる高収益の会社のことで、「長く転がす」とは長期保有して複利の恩恵を受けることです。投資対象となる高収益企業を見つけ出すのは、投資初心者にはなかなか難しいことかもしれませんが、長く転がすことは意識次第で取り組むことができます。

積立投資の疑問は「保険・金融のプロ」ライフプランナーに聞いてみよう

積立投資は、「長期・積立・分散」という投資の原則に則った投資がしやすい投資手法です。少額から始められる、リスクを小さくできるなどの利点がある一方、短期的な成果を見込めないといった注意点もあるため、始める際には向き不向きを確認することが大切です。
積立投資の方法は複数あり、非課税で運用できるものもあります。特徴をよく知ったうえで選択してください。積立投資を活用するためには、無理のない金額を投資し、一時的な値動きに慌てず、長期運用を前提とすることが重要です。

自身の投資スタイルは積立投資に向いているか、どのような方法で資産形成をするのが望ましいかは「保険・金融のプロ」であるライフプランナーに相談してみるのもいいでしょう。

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※当記事はお金にまつわる幅広い情報をまとめています。当記事のコンテンツの中には、当社で取り扱いのない商品・サービスを含んでいるものもございます。この点、充分ご留意のうえ、ご覧ください。

※当資料は、2024年8月現在の税制・税率に基づき作成しております。また、税制・税率は将来変更されることがあります。なお、個別の取扱いにつきましては、お客さまご自身にて税理士または所轄の税理士にご確認ください。 

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