
多様な社員の活躍
社員一人ひとりの活力は豊かな事業活動の源泉です。
多様な社員がいきいきと働けるよう、個々の能力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。
DE&I
(ダイバーシティ、エクイティ& インクルージョン)
当社では、多様なバックグラウンドやキャリア志向を持つ社員が、能力・個性を最大限に発揮できる働きやすい職場環境の整備を推進しています。
数字で見るソニー生命(本社)のDE&I 2023年度
女性社員の割合
53.8%
女性社員の
係長級の比率
22.1%
女性社員の管理職の比率
(課長級以上を対象)
13.7%
男性社員の
育児休業取得率
100%
女性社員の
育児休業取得率
97.6%
有給休暇取得率
68.3%
テレワーク率
28%
平均残業時間
15:58
障がい者雇用率
2.5%
女性活躍推進
本社ではたらく社員の支援
女性社員のキャリアアップ支援
主任女性向けメンター制度の実施
多くの女性社員が活躍している本社では、女性社員のキャリア形成を支援する新たな取組として「メンター制度」を導入しています。豊富な知識とキャリア経験を有する統括部長・課長をメンター(先輩社員)、主任女性をメンティ(後輩社員)として毎月1時間程度のメンタリングを実施し、メンティのキャリア形成やさまざまな不安や悩みに対する助言等を行います。
メンタリングを実施することにより、メンティは一段高い視点・考え方を身に付け、前向きなキャリアがイメージできるようになり、メンターは女性活躍推進の必要性や女性社員の育成に対する理解を深めることにつながると考えています。
女性管理職コミュニティ「Connect」活動について

女性管理職・管理職を目指すメンバー同士の横のつながり・連帯を強化し、互いに支え合い成長できる環境をつくるために、「女性管理職コミュニティ(Connect)」を組成しています。Connectメンバーは、社員が活き活き活躍できる環境づくりに資する活動を1年の任期で行っています。
第4期となる2024年度は、以下の各イベントを開催しました。
➀キャリアセッション
社員同士のキャリアに対する悩みを共有する場、ソニーフィナンシャルグループ(株)の統括部長・課長登壇によるパネルディスカッションイベント
➁“育児”と“介護”のトークイベント
育児と介護に関する先輩の体験談を聞き、知見を共有し合う座談会(社員同士がつながり、支え合い、活き活きと働きやすい職場になることを目指し開催)
➂「脱☆デスク弁当プロジェクト」
ランチタイムの時間を活用し、各社員が部署や拠点を超えて広く面識を持っていただくための、部署横断のランチ会
このような活動を今後も継続的に行う予定です。
両立を支援する取組(育児・介護)
当社は、子育てを行う社員が継続して就業できるよう法令を上回る社内制度を整備しており、2016年6月には「次世代を担う子どもの育成支援に積極的に取り組む企業」として厚生労働大臣から認定を受けています。
2024年度は当社主催の介護の基本を学ぶ「介護セミナー」を開催しました。
ソニー・ライフケアグループの一員であるライフケアデザイン(株)より講師をお招きし、ソニーフィナンシャルグループ各社からもご参加いただきました。
また、介護を行う社員に対しても法令を上回る社内制度を整備しています。
当社の両立支援
男性の育児休業の取得促進
男性社員の育児休業の取得を推奨・強化しています。取得率100%目標を掲げ、子どもが誕生した男性社員へ取得推奨や上司に対して取得支援の依頼等を実施し、より育児休業が取得しやすい環境づくりを行っています。また、男性の仕事と育児の両立に関する考え方や悩みを共有し、工夫やヒントを得ることや男性の育児休業をより身近に感じていただくために、育休体験談を社内ポータルサイトへ掲載しています。育休を1ヵ月以上取得した先輩パパ等の体験談を共有することでこれからお子さんが誕生する男性社員や将来お子さんを望んでいる男性社員のパパ同士がつながる一助になると位置付けています。
全国で活躍するライフプランナーの支援
女性ライフプランナー採用に向けた取組
当社では、より多様化する社会やお客さまのニーズを多角的に考え期待に応えていくためにも、より豊かな価値提供ができる人材の確保を目指して、優秀な女性にもその能力を発揮いただけるよう、近年、女性ライフプランナーの採用活動を積極的に行っています。
また採用された女性ライフプランナーは、社内でのキャリア形成において男性同様に自らの意思に基づいて選択ができる制度を設けており、2016年度には女性の営業管理職も誕生し、活躍の場をさらに広げています。
今後においては、性別やライフイベントに左右されることなく活躍するために、女性が働きやすい環境のさらなる整備や、採用強化に向けた取組を行ってまいります。
女性ライフプランナー同士のコミュニケーション支援
全国の各支社単位で見ればまだまだ少数派の女性ライフプランナー同士のコミュニケーション活性化を目的として定期的な情報発信を行い、ネットワーキング支援を行っています。
女志会
「女志会」は、女性ライフプランナー有志による相互研鑽・相互支援のための組織として2012年度より継続的に活動しています。先輩女性ライフプランナーによる講演やロールプレイ、キャリア別の情報交換、外部講師を招いての研修などのプログラムを取り入れた全体研修会を年に1回開催しています。また、各地域で分科会を設立し勉強会を開催したり、メンバー協働で行うマーケティング活動の仕組を自主構築するなど、活動の幅を広げています。
障がいのある社員の雇用・活躍推進
当社では、障がいのある社員187名が在籍(2025年3月31日現在、特例子会社含む)しています。全国の拠点にヘルスケアルーム(マッサージ室)を設け、視覚障がいのある方が技術職として活躍しています。また、当社の各職場には身体障がいのある方も多く在籍しています。さらに、2019年に設立した子会社「ソニー生命ビジネスパートナーズ」では、主に精神・知的障がいのある方を採用するなど、各人の特性を活かして活躍しています。
障がい者雇用を促進する特例子会社
「ソニー生命ビジネスパートナーズ株式会社」
当社は、2019年3月1日に、障がい者雇用を促進する会社「ソニー生命ビジネスパートナーズ株式会社」(以下、ソニー生命ビジネスパートナーズ)を設立しました。
同社では、データ入力業務や事務代行等を中心に、当社の業務を請け負い、生産性向上に貢献しています。当社内の業務を請け負うことで、障がい者の方と各職場の社員とのコミュニケーションが生まれ、障がい者に対する理解が広がってきています。さらに、2020年には清掃業務の請負を開始し、知的障がいの方にも就労の場を提供することが可能となりました。多種多様な業務を請け負うことで、さまざまな障がい者の方が活躍できる場を準備しています。なお、ソニー生命ビジネスパートナーズは、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づき、「特例子会社*」の認定を取得しています。
* 特例子会社とは、「障害者の雇用の促進等に関する法律」第44条の規定により、一定の要件を満たしたうえで厚生労働大臣の認可を受けた、障がい者の雇用に特別な配慮をした子会社です。
【ソニー生命ビジネスパートナーズについて】
- 設立の目的
-
- 障がい者の活躍に適した制度・仕組の構築
- 障がい者の勤務に配慮した働きやすい環境の整備
- 障がい者の継続的な法定雇用率の達成


働きやすい職場環境
働き方改革
「誰もが活躍できる職場環境づくり」を目指し、社員が限られた時間の中で自らの力を発揮して活躍できるように、 働き方改革に取り組んでいます。
時間外労働削減・年次有給休暇取得に向けた取組
- 業務時間を意識し、早く帰る習慣をつくるために、「ワークライフバランスデー(以下、「WLBデー」)」と称して、毎月4回、就業開始時間から8時間以内に業務を終了するよう促しています。WLBデーの普及が進み、早く帰る意識が醸成されてきています。
- 当社では労働基準法の時間外労働上限規制よりさらに厳しい限度時間を設定し、社員の勤務実態を把握・報告する体制を整えています。あわせて、年次有給休暇10日以上の取得を推奨することで、より休暇が取得しやすい環境づくりにつなげています。
テレワーク勤務・フレックスタイム制
働く場所と時間の柔軟化を進める施策として、全社員および、派遣社員・委託社員を対象として週2回以上の出社を必須とした、テレワーク勤務制度を導入しています。当社では、個人の生産性に応じて会社と自宅の勤務を使い分ける「ハイブリッドな働き方」を推奨しており、徐々に社員に浸透してきています。
また、時間の柔軟化として、フレックスタイム制度のコアタイムを廃止することで、勤務の柔軟化につながっています。
社員の健康への取組
当社は、お客さまとの「遠い約束」を果たすために、社員が心身ともに健康であることが重要と考えています。
また社員一人ひとりの「こころ」と「からだ」を大切にできる風土づくりが、社員の活力を高め、会社と社会の持続的な発展に向けた原動力になるとも考えています。
これらの考えをふまえ、当社では以下のような取組を通じ、社員の健康維持・増進を推進しています。
からだの健康
疾病や健康リスクの早期発見や疾病・重症化予防に向けた取組を通じ、社員がいきいきと働けるからだづくりをサポートしています。
健康診断・人間ドックの受診
人間ドックにかかる費用の一部補助や健康診断結果に基づく面談・指導および医療機関への受診勧奨等により、社員の疾病や健康リスクの早期発見・対応を促しています。
がんの予防・早期発見
35歳以上の希望者への大腸がん検査(便潜血検査)のほか、全年齢を対象に胃がんの原因となるピロリ菌の検査費用補助を実施しています。
また女性特有のがん検診(全年齢の子宮頸がん検診・35歳以上の乳がん検診)にかかる費用の全額補助に加え、ヒトパピローマウイルス(HPV)検査費用や男女ともにHPVワクチン費用の補助も実施しています。
感染症対策
健康保険組合によるインフルエンザ予防接種の費用補助に加え、HPV・麻疹・風疹・おたふくかぜ・帯状疱疹・RSウイルスのワクチンの費用補助を実施しています。
禁煙の推進
健康保険組合による禁煙プログラムの提供や禁煙治療費用の一部補助などによって、社員の禁煙の推進を図っています。
健康増進に向けた取組
健康保険組合によるウォーキングイベントや生活習慣改善イベントの開催など、社員の健康行動を促す機会を提供しています。
当社はクラブ活動への費用補助も実施しており、野球部、サッカー部、ゴルフ部、テニス部の4つの公認クラブに対して、社員相互の親睦、健康の維持・増進を目的として活動支援を行っています。
また、あん摩・マッサージの国家資格を有するヘルスキーパー社員による社内でのマッサージ施術の提供により、社員の疲労回復を高める取組も積極的に推進しています。
こころの健康
社員がいきいきと働くためには、「からだ」だけではなく「こころ」も健康であることが重要であるという考えから、以下のような取組を通じ、こころの健康を支援しています。
ストレスチェックの実施
全社員を対象にストレスチェックを定期的に実施し、自身のストレス状態を認知してもらうとともに、社員のストレス状態に応じたサポートを展開しています。例えば、「高ストレス」と判定された社員に向けては、医師面接の案内を行うなどを通じて、メンタルヘルス不調の未然防止や早期発見・対応に向けた取組を行っています。
研修の実施
メンタルヘルスやハラスメントに関する研修を実施し、こころの健康を維持できる環境づくりに努めています。
コミュニケーション活性化に向けた取組
こころの健康には、社員間の円滑なコミュニケーションも重要であるとの考えから、上司との定期的な1on1ミーティングをはじめ、社員のアイデアを起点として部門横断的に新規サービスや事業を検討・創出するプロジェクト「One Action Project」の実施、クラブ活動等の社員の自主的なコミュニティ活動の支援を通じ、コミュニケーションの活性化や挑戦のきっかけづくりを積極的に進めています。
働く環境の整備
働きがいを高めていくためには、働きやすい環境もまた重要であるとの考えより、社員が安全かつ健康に働ける職場づくりに取り組んでいます(詳細は「働き方改革」をご確認ください)。
人的価値の向上
ライフプランナーの教育制度
ライフプランナーは、お客さまの想いをお聴きし、未来の生活(ライフプラン)を守るための保障を提案するとともに、その保障が最適な状態であるよう、お客さまの人生に寄り添い、一生涯にわたってサポートします。
金融・保険のプロフェッショナルとしてお客さまの信頼にお応えするために、研修・教育プログラムや資格取得支援を用意しています。
また、社員が互いに助け合い高め合う相互研鑽の精神や文化が根づいており、全国各地で独創的な研修会が開催されるとともに、日常的にメンタリング活動が行われています。
本社社員の人材育成
社員の価値・個の力を向上させ、一人ひとりの成果を最大化させることで、自律した社員が力を発揮できる自由闊達な会社組織づくりを目指しています。
以下3つの観点から社員の主体的な成長を促進・支援しています。
- OJT(経験): 成長段階に沿った経験を計画的に付与
- OFF-JT: 自律的に学べる場を提供
- キャリア開発: 社員の能力や成長意欲を引き出し、発揮する機会を提供

OFF-JT成長支援施策マップ