ソニー生命
ボランティア有志の会の活動
私たちの活動は、社員自らが地域や周りの問題に気づき、何かできないかと自分たちで考え自発的に始まりました。
「ソニー生命ボランティア有志の会」は「阪神・淡路大震災」をきっかけとして1995年に社員有志により発足し、現在も運営している組織です。社員の募金によって運営されており、運営主体は、社員一人ひとりです。
SPECIAL INTERVIEW
私たちが考える
社会貢献活動
2025年度ソニー生命ボランティア有志の会 会長
田谷 晋太郎
(横浜ライフプランナーセンター第2支社)
はじまりは災害支援
「ソニー生命ボランティア有志の会」が発足したのは1995年4月。きっかけは、同年1月に発生した阪神・淡路大震災でした。有志の社員が「何かできることはないか」と声を上げ、全国の社員に募金を呼びかけたことから活動が始まりました。
震災直後、現地に足を運んだ社員たちは、想像をはるかに超える光景を目の当たりにしました。避難所での厳しい生活、寒さの中で身を寄せ合う人々――。そこで、「とにかく温かい食べ物を届けたい」という想いから、毎週のように炊き出しを行いました。
あれから30年。神戸の街並みは復興を遂げたように見えますが、被災された高齢者の「孤独」という問題は今もなお続いています。私たちは、「心のつながりこそが本当に必要な支援」と考え、春と秋に「ふれあい祭り」を開催するなど、少しでも孤独を和らげる活動を続けています。
その後も、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、そして2024年1月の能登半島地震と、大きな災害が相次ぎました。阪神・淡路大震災での経験は、その後の支援活動に大いに生かされ、能登半島地震では、1月3日には現地に必要な物資を届けることができました。まだ復興には長い時間がかかると聞いていますが、今後も継続的な支援を続けていきたいと考えています。
スペシャルオリンピックス日本
「有志の会」の活動は、災害支援だけにとどまりません。皆様のご理解と長年の募金に支えられ、平時にもできる支援の幅を広げてきました。その一つが、知的障がいのある方々の自立と社会参加を応援する「スペシャルオリンピックス日本」の支援です。
夏・冬ごとに4年に1度開催される全国大会には、多くの会員がボランティアとして参加しています。参加した会員からは、「応援しているつもりが、逆に選手たちからパワーをもらった」「ゴールする選手の笑顔を見て、自分も頑張らなきゃと思った」といった声が聞かれます。私自身も、障がいのある方との接し方が大きく変わり、心の中にあった抵抗感がなくなったことは、人生において大きな財産となりました。
リレー・フォー・ライフ
また、「リレー・フォー・ライフ」という、がん患者やそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧を目指す世界的なチャリティ活動を支援し、毎年全国各地で開催されるチャリティーイベントにも参加しており、例年延べ1,500~2,000名の会員やそのご家族、お客さまが参加しています。
がんと闘う人、克服した人、そのご家族――。参加者は、彼らの悩みや思いに耳を傾け、共に歩みながら、「がんを理解し、恐れずに生きることの大切さ」に気づかされます。生命保険に関わる者として、「一年に一度、がんについて真剣に考える日」を持つことは、とても意義のあることだと考えています。
地域活動
全国の支社では、それぞれの地域に根差したボランティア活動が行われています。有志の会では、その活動を支援することで、社員が身近に社会貢献できる場を増やしたいと考えています。例えば、児童養護施設との交流では、バーベキューやクリスマス会を通じて子どもたちと大人が触れ合う場を作っています。また、遠足を企画し、子どもたちに実社会での経験を積む機会を提供するなど、子どもたちの未来を応援する活動にも力を入れています。
やさしい人・やさしい社会へ
ボランティア活動に参加すると、社会の課題に直面し、自分の価値観や視野が大きく広がります。仲間と力を合わせて問題を解決することで得られる達成感。そして、支援したつもりが、逆に励まされ、感動をもらう瞬間もあります。誰かのためを思って行動することは、巡り巡って自分の喜びとなり、感謝の気持ちが芽生えます。その小さな「思いやり」の連鎖が、社会をよりあたたかく、やさしいものにしていくのだと信じています。私たちは、この素晴らしい活動をより多くの人に知ってもらい、参加していただく機会を提供することこそ、有志の会の使命であると考えています。これからも有志の会の成長のため、そしてやさしい社会のために尽力してまいります。
受け継がれる文化
30年にわたるソニー生命のボランティア活動。この文化は、「愛と信頼にもとづく相互扶助の精神」という生命保険の根幹と深く結びついています。
創業者・盛田昭夫さんは、かつて社員にこう語りました。
「会社にとって一番大切なのは社風です。社風が良きものであれば、その会社は社会に受け入れられ、成長し続けます。それをかたち作るのは、社員一人ひとりです。」
まさにこの想いを「形」にしてきたのが、有志の会の活動です。これまで続けてこられたのは、会員の皆様、そしてそのご家族やお客さま、地域の方々の支えがあったからこそです。この文化を大切に守りながら、新たな活動の芽を育み、未来へとつなげていくこと。それが私たちの願いです。
これからも、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。