ソニー生命
ボランティア有志の会の活動
私たちの活動は、社員自らが地域や周りの問題に気づき、何かできないかと自分たちで考え自発的に始まりました。
「ソニー生命ボランティア有志の会」は「阪神・淡路大震災」をきっかけとして1995年に社員有志により発足し、現在も運営している組織です。社員の募金によって運営されており、運営主体は、社員一人ひとりです。
SPECIAL INTERVIEW
私たちが考える
社会貢献活動
東京中央ライフプランナーセンター
第4支社
村上 均
(ソニー生命ボランティア有志の会 会長)
阪神・淡路大震災を
きっかけに発足
「ソニー生命ボランティア有志の会」が発足したのは1995年の4月。1995年1月に発生した阪神・淡路大震災を契機に社員有志の呼びかけにより始まりました。
当時、呼びかけによって集まった社員有志は、震災直後から全国の社員にカンパを募りました。そして、予想をはるかに超える「衝撃的」な現地の情景を目の当たりにして、避難所暮らしの住民の方々へとにかく温かい食べ物を配ろうと、毎週毎週誰かが現地に赴き、炊き出しなどのボランティア活動を行いました。
その阪神・淡路大震災から29年が経過しました。外見的にはすっかり復興したかに見える神戸の街並みですが、被害に遭われた高齢者の「孤独な状況」といった問題が今もなおあります。私たちは「心のつながり」こそが求められている支援だと考え、春と秋に「ふれあい祭り」を開催するなど、孤独な気持ちを少しでも和らげるお手伝いを続けています。
また2011年3月には東日本大震災が、2016年4月には熊本地震が起こりましたが、阪神・淡路大震災で培ったこれらの経験が、その後に相次いだ大規模な自然災害も含めて、大いに役立っています。有志ボランティアにより、被災各地の仮設住宅や復興支援住宅を中心に、さまざまな支援活動がこちらでも間断なく継続されています。
震災から時を経た今でも、「有志の会」がこうして支援活動を続けていることは、言うのは簡単ですが実行するのは本当に難しいことです。これも会員の「被災地で困っている人、辛い思いをしている人たちの力になりたい」という強い気持ちが行動を起こさせた結果です。私はソニー生命の社員として、このことをとても誇りに思います。
ボランティア活動を通して
「世の中はお互いさま」を知る
「有志の会」の活動は、震災の被災者への支援活動にとどまりません。当社では、常日頃からお客さまの人生に寄り添い、歩む中で感じていた小さな問題や気付きを、「お手伝い」あるいは「ボランティア」という形で表す新しい活動の芽が育ってきました。
知的障がいのある方々の自立や社会参加を応援する全国的な競技会「スペシャルオリンピックス日本」の支援もその一つです。夏・冬ごとに4年に1回行われる全国大会には多くの会員がボランティアスタッフとして参加しています。参加した会員は「応援する自分たちが、逆に障がいのある方からパワーをもらっている」「陸上でゴールする選手の表情を見たら、自分もがんばらなきゃ、と思った」などと感じています。
また、「リレー・フォー・ライフ」という、がん撲滅を訴える世界的なチャリティ運動の日本のイベントにも、毎年全国各地で延べ2,000名以上の会員やその家族、お客さまが参加しています。参加した会員は、がんと闘う人や克服した人からさまざまな悩みや思いを聞き、その気持ちを共有し、がんを理解し恐れないで生きていくことの大切さに気づかされると言います。
私たちは、「少しでもお手伝いできる事がございましたら」と思って参加したボランティア活動を通して、逆にその支えを必要として頂いている方々から多くの大切な気づきと学びを頂いております。ボランティアは「行う方と受け取めて下さる方」とに分かれているのではなく「お互いさま」であり、世の中は持ちつ持たれつなんだなと思います。
「有志の会」が
ずっと続いていくように
当社の先輩が生み、その時々の社員が育んできた、ソニー生命の29年間にわたるボランティア活動。それは「愛と信頼にもとづく相互扶助の精神」を根本とする生命保険ビジネスに通じるものであり、日本の社会の中で営んでいる当社にとって、宝物のような文化であると思います。そしてそれは当社の創立者である盛田昭夫が、創業時に社員に向けて語った「会社にとって一番大切なものは社風です。社風が良きものであれば、その会社は社会に受け入れられ成長し続けます。それをかたち作るのは社員の皆さん一人ひとりです」という「想い」を、まさに「かたち」にしている活動そのものです。
有志の会がこれまで続いてきたのは、会員だけでなくその家族やお客さま、地域の皆さまに支えられながら、このように困難な状況にある方や支援を必要とされている方を助けたいという気持ちを行動にできたからです。社員一人ひとりが社会貢献について考え実行してきたこの文化をこれからも大切にし、また新たな活動の芽を育み、有志の会の成長がずっと続いていくことを願っています。
これからもご理解・ご協力のほどよろしくお願い申しあげます。