学資保険の選び方とは?見落とせない4つのポイントを徹底解説!
公開日:2023年7月6日
更新日:2024年5月27日
学資保険の基礎知識・特徴をおさらい
学資保険は、子どもの教育に必要な資金を用意するための貯蓄型の保険です。毎月一定額を支払うことで、子どもの成長に合わせて「進学学資金」や「満期学資金」を受け取ることができます。
学資保険の特徴は、貯蓄性です。加入時に入学などのタイミングに合わせて満期を設定することで、計画的に教育資金を準備することができます。一般的には支払った金額よりも高い金額を受け取れます(返戻率*は保険会社や契約内容によって異なります)。
* 支払う保険料の総額に対して最終的に受け取る総額がいくらになるかをパーセンテージで表した数字
返戻率≒受取金総額÷払込保険料総額×100
また払込保険料は所得控除の対象になるため、税制面でも特徴があります。
そして貯蓄とは大きく異なる点としては、契約者である保護者に万が一のことがあった場合、その後の支払いが免除されることです。
一方、満期を待たずに中途解約をした場合は、「解約返戻金」が支払った金額よりも少なくなる可能性があるという注意点もあります。
学資保険の概要と特徴・注意点については、「学資保険とは? 特徴・注意点を分かりやすく解説」でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
子どもが加入すべき保険の目的と種類
保険のプランには「貯蓄型」と「保障型」があります。それぞれの違いや種類について確認しておきましょう。
「貯蓄型」:学資保険
毎月一定額の保険料を払い込むことで、進学時に「進学学資金」を、満期に「満期学資金」を受け取る保険です。返戻率*が100%以上の場合、満期まで払い込むと、支払った保険料よりも多くの満期学資金を受け取ることができます。
「保障型」:生命保険・医療保険・傷害保険
病気や怪我、死亡、所定の高度障害、人や物などの損害などにも備えられる保険です。保障期間が定められている「定期保険」と、保障が一生涯続く「終身保険」があります。保障型の保険には、目的に応じた種類があります。
生命保険
生命保険とは、病気や怪我で死亡または所定の高度障害状態になった際に保険金が支払われる保険です。定期保険、終身保険などがあります。定期保険は保障期間が定められています。一方、終身保険は保障が一生涯続きます。
医療保険
医療保険は、入院や手術、通院する際に給付金を受け取れる保険です。病気や怪我で入院した際は、医療費だけではなく食事代や差額ベッド代などがかかります。この中で、公的医療保険でカバーできるのは医療費のみです。そのため、入院時の家計への負担を抑えたい場合は、医療保険の加入を検討した方がよいでしょう。
また、健康保険に加入している子どもの医療費のうち一部が助成される「子ども医療費支給制度」を利用すれば、医療費負担を抑えることができます。市区町村によって制度が異なりますので、詳細はお住まいの市区町村に問い合わせてください。
傷害保険
傷害保険とは、交通事故や遊具からの転落などの怪我によって通院や入院が必要になったときや死亡したときなどに保険金が支払われる保険です。病気による通院や入院にかかった費用は対象外である点に注意してください。また、医療保険に加入する際は持病の告知義務がありますが、傷害保険にはありません。
学資保険の選び方① 月々の保険料
学資保険は、長期にわたって払い込む保険です。そのため月々の保険料は、家計に負担のない保険料を設定することが重要です。
「子どもの教育資金に関する調査2023」によると、子どもの進学費用の備えとしての月々の支出は「10,000円~14,999円」(18.8%)「20,000円~29,999円」(18.0%)、「30,000円以上」(20.8%)などとなり、平均は18,372円/月でした。
また大学等への進学資金の準備方法【複数回答形式】としては、「銀行預金」(57.2%)、「学資保険」(49.7%)などで、約半数の人が学資保険を利用しています。
月々の保険料を設定するときのポイントが「満期時期」と「受取保険金額」です。
一般的に学資保険は、大学入学を迎える前の時期に払込完了(満期)とするケースが多いです。小学校・中学校・高校入学など節目のタイミングでお祝い金が出るプランもあります。
払込期間と受取金額を考慮して、月々の保険料を設定しましょう。
保険料は、契約者である親や子どもの年齢によっても異なります。一般的に早く払込を始めるほど月々の保険料は低くなり、かつ払込総額が低く抑えられます。
月々の保険料の設定については「【具体例付き】学資保険の月額の保険料はいくら?目安の教育費と併せて解説」の記事も合わせてご覧ください。
学資保険の選び方② 保険料の払込終了のタイミング
保険料は、月払のほかに「半年払」「年払」など「短期払い」のプランもあります。
月払の特徴は、一度に支払う保険料が少なく、家計管理がしやすいことです。一方注意点としては、支払いが長期にわたるため経済状態の変化に対応しにくく、また返戻率も低く設定されているため満期の際に受け取れる保険金額が少なくなることなどです。
半年払は半年分の保険料をまとめて、年払は1年間の保険料をまとめて支払う方法です。月払よりも返戻率が高く設定されているため、満期の際に受け取る金額が多くなります。半年払や年払の注意点は、一度に多くの出費があることです。そのため、ボーナス時期などを支払タイミングに設定するなどのマネープランが必要です。
それぞれの払込方法の特徴・注意点について詳しくは「学資保険の払込方法は?年払・半年払・月払の特徴と注意点について」をご覧ください。
学資保険の選び方③ 返戻率の高さ
支払った保険料の総額に対して満期時にいくら受け取れるのかは、「返戻率」によって決まります。返戻率とは「支払う保険料の総額に対して最終的に受け取る金額がいくらになるかをパーセンテージで表した数字」です。返戻率が高くなればなるほど、受け取る保険金は同じでも、支払う総額が少なくなります。教育資金をより多く用意したいのであれば、学資保険のプランを決める際に返戻率はポイントの1つです。
返戻率は、受け取る保険金÷払込保険料の総額×100で求められます。
例えば満期で200万円を受け取りたい場合、返戻率104.6%(月払・払込期間18年)のプランでは払込保険料総額は1,910,304円、返戻率108.7%のプラン(年払・払込期間10年)では払込保険料総額は1,838,920円になります。
返戻率は、保険会社やプランのほか、契約者である親や子どもの年齢、払込期間によっても異なるので、十分な比較検討が必要です。
学資保険の選び方④ 受取方法・タイミング
保険金は、満期時に一括で全額を受け取る方法だけでなく、中学や高校の入学タイミングなど、子どもの成長に合わせて分割して受け取ることもできます。それぞれプランや返戻率が異なりますので、どのようなタイミングで保険金を受け取りたいのかを事前によく検討する必要があります。そのためには、子どもに受けさせたい教育内容や、ライフステージに合わせたマネープラン、家計の見直しが求められます。プランによっては加入できる子どもの年齢が異なることもあります。
また、保険金の受取タイミングは、子どもの満年齢によることが多くあります。そのため、大学の入学金として学資保険を用意したのに、入学金を納める時期にその年齢に達していないため、欲しいタイミングで受け取れなかった、という場合もあります。最近は、推薦入試など大学入試が早期化していることもあるので、注意が必要です。
子どもの教育費用なら学資保険
子どもの教育資金を着実に準備したい場合は、学資保険に加入するのがおすすめです。
学資保険には、次のような魅力があります。
契約者に万一のことがあった際は以後の保険料の払込が免除される
学資保険は、契約者が病気や事故で死亡したとき、所定の高度障害状態になったときに以後の保険料の払込が免除されます。つまり、満期まで保険料の払込をせずに、進学学資金や満期学資金を受け取ることができます。
教育資金を着実に準備できる
学資保険の保険料は毎月一定額が自動で引き落とされるため、貯蓄が苦手な方も教育資金を着実に準備できます。毎月一定額の貯蓄を計画していても、部活動や学習関連、習い事などに予想以上に費用がかかり、教育資金が思い通りに準備できない場合もあるでしょう。
学資保険に加入すると、貯蓄が苦手な方や予想外の支出まで考慮した計画を立てることが難しい方も、教育資金を着実に準備できます。
最終的に払込保険料よりも高い金額を受け取れる可能性があります
学資保険は、満期まで保険料を払い込むと、払込保険料の総額よりも高い金額を受け取れる可能性があります。学資保険には、返戻率が定められています。返戻率とは、払込保険料の総額に対して、どれだけの保険金を受け取れるかを示す割合です。例えば、返戻率が約105%の場合、約190万円の支払いで、200万円の学資金を受け取ることができます。
返戻率は、保険会社や保険商品、契約内容によって異なるため、学資保険の加入を検討する際は確認しておきましょう。
※返戻率の計算方法
返戻率≒受取学資金総額÷払込保険料総額×100(小数点第2位以下切捨)
学資保険のプラン例を「学資保険のプラン例」で紹介していますので、参考にしてみてください。
学資保険選びに迷ったら“ソニー生命”にご相談ください
「数ある学資保険の中でどれを選べばよいのかわからない」と迷っている方は、ぜひソニー生命にご相談ください。
ソニー生命の学資保険は、「教育資金をしっかりと準備したい」という声に応え、保障内容をシンプルにすることで貯蓄性の高いプランをご用意しています。また、契約者に万が一のことがあった場合は保険料払込の免除と100%の学資金を受け取ることができます。さらに「家計に合わせたオーダーメイドプラン」で、学資金受取のタイミングを3つのタイプから選べるほか、保険料の払込方法についても家計に合わせて設定できます。
契約者とお子さまの年齢から満期学資金や保険料を10秒でチェックできる「学資保険シミュレーション」をお試しください。
「自分の家計にとって、適切な保険料や支払時期がわからない」という方には、ライフプランナーが無料で保険料を試算し、プランをご提示させていただきます。
まとめ
学資保険は貯蓄性が高く、また万が一の保障や税制面での特徴もあることから、教育資金を計画的かつ効率的に用意したいという方に選ばれています。
学資保険は、満期保険金や払込期間、返戻率や受取方法やタイミングなど、複数のポイントからそれぞれの家計や教育プランに合わせたプランを選択することが重要です。わからない場合は、保険・金融のプロに相談しましょう。ソニー生命ではライフプランナーがお客さまと一緒にライフプラン・マネープランを考え、お客さまに合った学資保険をご提案しています。