ニュースリリース(2019年度)
社会人1年目と2年目の意識調査2019
2019年4月18日
このたび、ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 萩本 友男)は、2019 年3 月15 日~3 月22 日の8日間、2019年春から働き始める社会人1年生、または、就職してから1 年が経つ社会人2 年生で20~29 歳の男女に対し、今年で6 回目となる「社会人1 年目と2 年目の意識調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
調査結果 概要
- 社会人1 年生の初任給の使いみち 「貯蓄」が半数以上
- 社会人2年生は初任給を何に使った? 「貯蓄」が4 割弱
- 社会人1年目にかかった費用 「身だしなみ」が平均5.1 万円 「自己投資」が平均1.6 万円
- 社会人1年目に貯蓄した金額の平均は43.4 万円
- 社会人2年生が30 歳までに貯蓄したい金額 「1000 万円以上」が4 人に1 人
- 社会人1年生・2年生が結婚したい年齢は平均30歳
- 社会人1年生・2年がマイカーを購入したい年齢は平均31 歳、マイホームは平均36歳
- 社会人1年生・2年生が考える良い会社の条件 1位は「人間関係が良い」
- 社会人1年生が会社に魅力を感じるポイント 1位は「福利厚生が充実」
- 社会人2年生の30歳時点の目標年収 平均額は470万円
- 最初の職場でいつまで働く? 社会人1年生では「定年まで」、2年生では「すでに辞めたい」が最多
- 社会人2年生が感じたギャップ 1 位「忙しい」2 位「覚えることが多い」
- すでに辞めたい人が感じたギャップ 「忙しい」「金銭的に余裕がない」「有給休暇が取得しづらい」
- 社会人1年生・2年生のやる気をアップさせる先輩の言葉 1位は「君がいて助かった、ありがとう」
- やる気に火がつくセリフTOP10に「次も任せる」「次は成功する」「コツを教える」がランクイン
- 社会人1年生・2年生のやる気を奪う先輩の言葉 1位は「この仕事向いてないんじゃない?」
- やる気を失くすセリフTOP10に「常識でしょ」「前にも言った」「ちゃんと考えた?」がランクイン
- スマホやタブレットでメモ 社会人1年生・2年生の6割半が「アリ」と回答
- 遅刻・欠勤連絡を親にしてもらう 社会人1年生・2年生の1 割強が「アリ」と回答
- 不必要な残業は「ナシ」が8割半、有給休暇を全て消化することは「アリ」が8割半
- 社会人1年生・2年生が目標にしたい先輩は? 1位「まわりに気配りができる」
- 社会人1年生・2年生の女性は「面倒見が良い先輩」「誰にも同じ態度の先輩」も理想像に
- 目標にしたい先輩のイメージに合う男性有名人 1位「櫻井翔さん」2位「明石家さんまさん」
- 目標にしたい先輩のイメージに合う女性有名人 1位「天海祐希さん」2位「石原さとみさん」
- 一緒に頑張りたい同期のイメージに合う男性有名人 1位「菅田将暉さん」2位「竹内涼真さん」
- 一緒に頑張りたい同期のイメージに合う女性有名人 1位「有村架純さん」2位「永野芽郁さん」
【社会人1 年目の金銭事情】
【社会人1年生・2年生の将来設計】
【社会人1年生・2 年生の仕事観】
【社会人1 年生・2 年生の“仕事のやる気スイッチ”】
【社会人1 年生・2 年生の感覚】
【社会人1年生・2年生が目標とする先輩像】
【社会人のイメージと有名人】
エコノミストのコメント
(ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社 金融市場調査部 シニアエコノミスト 渡辺 浩志)
今回の調査を見て驚いたのは、入社後5年以内に辞めたいと思っている社会人1年生が約5 割、2年生が約7 割にも上ることです(図10)。これは3月下旬の調査ですので、ここでいう1 年生は、入社する前から早期の転職を考えていることになります。この数字は昨年の調査からも上昇しています。
就職を取り巻く環境を考えると、大きく二つの動きが思い浮かびます。ひとつは人手不足です。リーマンショック後の09 年に0.46 倍だった新規求人倍率(正社員)は、18 年には空前の1.61 倍まで上昇しました。就活は売り手市場でしたので、今の新人は不本意な就職の結果、すぐに転職したいと思っているわけではなく、常にもっと良い仕事がないか探求しているのかもしれません。
第二の動きとしては、人気業種の移り変わりの激しさがあります。各種の人気ランキングに共通するのは、万年一位だった銀行業界が昨年辺りから急速に順位を下げていることです。代わって浮上しているのは情報・インターネットサービス。AIやIoT、Fintech などのテクノロジーの発達は、決済業務ひとつをとっても、業種の垣根を無くし勢力図を塗り替えています。新人たちはこうした激動のなかで、次の有望業界を探し続けているのではないでしょうか。
とはいえ、どんな仕事でも面白味が分かってくるまでにはそれなりに時間がかかります。今の仕事でそれが分かるまでは、上司・先輩になる方々のサポートは欠かせません。そんな新人たちが先輩に言われたらやる気に火がつくセリフは「君がいて助かった、ありがとう」「本当によく頑張った」(図12)。また、目標にしたいと思う先輩は「まわりに気配りができる」「後輩の面倒見が良い」「責任感がある」だそうです(図21)。
後輩を鼓舞し、先輩としての背中を見せる。上司・先輩となる方々の姿勢ひとつで、新入社員達に「青い鳥」は実はここにいる、ということを教えてあげられるかもしれませんね。
アンケート調査結果
- 社会人1 年生の初任給の使いみち「貯蓄」が半数以上
- 社会人2 年生は初任給を何に使った? 「貯蓄」が4 割弱
社会人1 年生や、社会人2 年生は、お金に対してどのような意識を持っているのでしょうか。
2019 年3 月に、2019 年春から働き始める社会人1 年生(500 名)に、初任給はどのようなことに使いたいか聞いたところ、「貯蓄に回す」が53.2%で最も高く、次いで、「生活費(食費など)に充てる」が36.4%、「親への贈り物を買う」が31.0%となりました。社会人1 年生の半数以上が、初めての給料について貯蓄したいと考えていることがわかりました。
次に、就職してから1 年が経つ社会人2 年生(500 名)に、初任給はどのようなことに使ったか聞いたところ、「貯蓄に回す」が38.0%で最も高く、次いで、「生活費(食費など)に充てる」が32.6%、「自分にちょっと良い物を買う」が29.6%となりました。
社会人1 年生と2 年生の回答を比較すると、「貯蓄に回す」(社会人1 年生53.2%、2年生38.0%)は社会人1 年生のほうが15.2 ポイント高くなりました。 (図1)
(図1)
- 社会人1 年目にかかった費用 「身だしなみ」が平均5.1 万円 「自己投資」が平均1.6 万円
- 社会人1 年目に貯蓄した金額の平均は43.4 万円
- 社会人2 年生が30 歳までに貯蓄したい金額 「1000 万円以上」が4 人に1 人
初めての社会人生活では、どのようなことにお金を使う人が多いのでしょうか。
社会人2 年生(500 名)に、社会人1 年目の生活でかかったお金について質問しました。
「身だしなみ(スーツ・化粧品など)」にかかった金額を聞いたところ、平均額は51,272 円となりました。
男女別に平均額をみると、男性48,547 円、女性53,997 円で、女性のほうが5,450 円高くなりました。男性と比べて女性のほうが、身だしなみにお金をかけた人が多いようです。
「自己投資(セミナー参加、書籍購入など)」にかかった金額を聞いたところ、平均額は16,242 円となりました。
男女別に平均額をみると、男性18,293 円、女性14,190 円で、男性のほうが高くなりました。
また、「プライベートな付き合い・交際」にかかった金額では平均額が199,926 円、「実家に入れた金額」では平均額が129,558 円となりました。
男女別に平均額をみると、「プライベートな付き合い・交際」では男性188,917 円、女性210,935 円となり、女性のほうが22,018 円高くなりました。女性のほうが、付き合いや交際に積極的に出費していたようです。
「貯蓄した金額」では、平均額が433,916 円となりました。
男女別に平均額をみると、男性444,609 円、女性423,223 円で、男性のほうが21,386 円高くなりました。(図2)
(図2)
2018 年の調査結果と比較すると、「プライベートな付き合い」(2018 年184,584 円→2019 年199,926 円) は増加しました。また、「貯蓄した金額」(2018 年462,592 円→2019 年433,916 円)は減少しました。昨年の社会人2 年生と比べて、貯蓄に回す額は少なく、付き合いへの出費は多い傾向があるようです。 (図3)
(図3)
続いて、社会人2 年生(500 名)に、30 歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ、「1000 万円以上」(24.2%)や「500 万円~600 万円」(17.0%)に回答が集まり、平均額は525 万円となりました。 (図4)
(図4)
- 社会人1 年生・2 年生が結婚したい年齢は平均30歳
- 社会人1 年生・2 年生がマイカーを購入したい年齢は平均31歳、マイホームは平均36歳
社会人1 年生・2 年生は、今後の人生について、どのようなライフプランを立てているのでしょうか。
全回答者(1,000 名)に、結婚や出産などのライフイベントについて、達成したい年齢の計画を立てているか聞いたところ、「計画を立てている」という人は、≪結婚≫では63.1%、≪出産(第一子の誕生)≫では55.8%、≪マイカー購入≫では35.6%、≪マイホーム購入≫では39.0%、≪リタイア生活≫では44.5%となりました。結婚する年齢については、多くの人が計画を立てていることがわかりました。数あるライフイベントのなかでも、結婚を大きな節目ととらえている人が多いのではないでしょうか。 (図5)
(図5)
それぞれのライフイベントについて、何歳くらいまでに達成したいか聞きました。達成したい年齢を計画している人を対象に、年齢の平均をみると、≪結婚≫は29.9 歳、≪出産(第一子の誕生)≫は31.4 歳、≪マイカー購入≫は30.6 歳、≪マイホーム購入≫は36.0 歳、≪リタイア生活≫は61.3 歳となりました。近年、定年延長の動きが進んでいますが、社会人1 年生・2 年生が考える引退年齢の平均は60 代前半のようです。
男女別に平均をみると、≪結婚≫では男性30.6 歳、女性29.2 歳、≪出産(第一子の誕生)≫では男性32.2 歳、女性30.9 歳となり、いずれも男性のほうがやや高くなりました。 (図6)
(図6)
- 社会人1 年生・2 年生が考える良い会社の条件 1 位は「人間関係が良い」
- 社会人1 年生が会社に魅力を感じるポイント 1 位は「福利厚生が充実」
全回答者(1,000 名)に、“良い会社(職場)”だと感じるのは、どのような会社(職場)か聞いたところ、「職場の人間関係が良い」が57.0%で最も高く、次いで、「福利厚生が充実している」が53.4%、「給与が高い」が46.3%となりました。人間関係や福利厚生など、働く環境の良さを評価の基準にしている人が多いようです。
男女別にみると、「職場の人間関係が良い」(男性50.4%、女性63.6%)や「女性が活躍している(女性管理職がいるなど)」(男性9.2%、女性28.0%)では、女性のほうが10 ポイント以上高くなりました。 (図7)
社会人1 年生と2 年生の回答を比較すると、社会人1 年生では「福利厚生が充実している」(58.4%)が最も高い割合となりました。また、「柔軟な働き方ができる(リモートワークなど)」(社会人1 年生32.4%、2 年生26.2%)は、社会人1 年生のほうが6.2 ポイント高くなりました。社会人1 年生には、従業員のための制度が整っている会社に魅力を感じる人が多いようです。「事業・経営が安定している」(社会人1 年生32.0%、2 年生25.6%)も、社会人1 年生のほうが6.4 ポイント高くなりました。 (図8)
(図7)(図8)
- 社会人2 年生の30歳時点の目標年収 平均額は470万円
社会人1 年生・2 年生の5 割弱が、良い会社の条件として「給与が高い」を挙げました。
そこで、社会人2 年生(500 名)に、30 歳時点の目標年収を聞いたところ、「400 万円~500 万円未満」(21.6%)、「300 万円~400 万円未満」(21.4%)、「500 万円~600 万円未満」(19.0%)に回答が集まり、平均額は470 万円となりました。
男女別にみると、平均額は男性514万円、女性425 万円で、男性のほうが89 万円高くなりました。 (図9)
(図9)
- 最初の職場でいつまで働く? 社会人1 年生では「定年まで」、2 年生では「すでに辞めたい」が最多
- 社会人2 年生が感じたギャップ 1 位「忙しい」2 位「覚えることが多い」
- すでに辞めたい人が感じたギャップ 「忙しい」「金銭的に余裕がない」「有給休暇が取得しづらい」
全回答者(1,000 名)に、最初に就職する(した)会社で、どのくらいの間働いていたいか聞いたところ、社会人1 年生では「定年まで働きたい」が27.2%で最も高い割合であったのに対し、社会人2 年生では「すでに辞めたい」が27.4%で最も高い割合でした。社会人1 年生は、社会人生活への期待から、できるだけ長く働きたいと考える人が多いのではないでしょうか。一方、社会人2 年生は、1 年間働いてみた結果、同じ職場で働き続けたいという気持ちが薄れてしまった人が少なくないようです。 (図10)
(図10)
社会人2 年生(500 名)に、実際の社会人1 年目の生活と、その前(入社前/奉職前)にイメージしていた生活とで、ギャップがあって驚いたことを聞いたところ、「忙しい(仕事量が多い)」が38.4%で最も高く、次いで、「覚えることが多い(業務範囲が広い)」が35.0%、「金銭的に余裕がない(社会人生活にお金がかかる)」が30.0%となりました。業務負担の大きさが予想外だったという人が多いようです。
会社をすでに辞めたい人の回答をみると、「忙しい(仕事量が多い)」(43.1%)に次いで、「金銭的に余裕がない(社会人生活にお金がかかる)」(38.7%)、「有給休暇が取得しづらい」(35.0%)が高い割合となりました。報酬面や休暇面での不満が、退職意向につながっている人が多いのではないでしょうか。 (図11)
(図11)
- 社会人1 年生・2 年生のやる気をアップさせる先輩の言葉 1 位は「君がいて助かった、ありがとう」
- やる気に火がつくセリフTOP10 に「次も任せる」「次は成功する」「コツを教える」がランクイン
働く現場では、先輩の何気ない言葉が、仕事への意欲に影響することがあるのではないでしょうか。
全回答者(1,000 名)に、落ち込んでいるとき(仕事上で失敗したときなど)に、先輩社会人に言われたら、やる気に火がつくセリフを聞いたところ、1位は「君がいて助かった、ありがとう」(43.0%)、2 位は「本当によく頑張った」(30.7%)、3 位は「何でも相談してね」(25.8%)となりました。自分の働きぶりを認めてもらえると、モチベーションが大きくアップする人が多いようです。また、「次も君に任せると決めた」(14.7%)、「次は必ず成功するよ」(11.4%)など、自分への信頼を感じられる前向きな言葉で、やる気に火がつくという人が少なくないようです。「ノウハウやコツを教えるよ」(11.1%)は9 人に1 人の割合となり、スキルアップできる機会や具体的なアドバイスをもらえると、前進できるという人がいることもわかりました。
男女別にみると、「一緒に乗り越えよう」(男性20.8%、女性28.8%)は、女性のほうが8.0 ポイント高くなりました。女性には、支えてもらえる心強さが、仕事へのパワーになるという人が多いのかもしれません。 (図12)
(図12)
- 社会人1 年生・2 年生のやる気を奪う先輩の言葉 1 位は「この仕事向いてないんじゃない?」
- やる気を失くすセリフTOP10 に「常識でしょ」「前にも言った」「ちゃんと考えた?」がランクイン
全回答者(1,000 名)に、先輩社会人に言われたら、やる気が奪われてしまうセリフを聞いたところ、1 位は「この仕事向いてないんじゃない?」(31.0%)、2 位は「やる気ある?」(25.5%)、3 位は「ゆとり世代だなぁ」(23.7%)となりました。適性を否定される、意欲を認めてもらえない、世代でひとくくりにされるなど、正当に評価してもらえないことによって、モチベーションが下がってしまう人が多いようです。また、「そんなことは常識でしょ」(18.2%)、「前にも言ったと思うんだけど?」(14.0%)、「ちゃんと考えたの?」(13.3%)など、知識不足や能力不足を指摘するような言葉に接すると、やる気を失う人が少なくないようです。仕事上の経験が少ない社会人1 年生・2 年生に対して、自分の常識を押し付けてやる気を奪うことがないよう、教える立場の人は注意する必要がありそうです。
男女別にみると、「女/男だからしょうがないね」(男性6.0%、女性19.8%)では、女性のほうが13.8 ポイント高くなりました。 (図13)
(図13)
- スマホやタブレットでメモ 社会人1 年生・2 年生の6 割半が「アリ」と回答
- 遅刻・欠勤連絡を親にしてもらう 社会人1 年生・2 年生の1 割強が「アリ」と回答
社会人1 年生・2 年生は、社会人としての行動について、どのような意識を持っているのでしょうか。全回答者(1,000 名)に、様々な行動について、それぞれ社会人として「アリ」だと思うか、「ナシ」だと思うか聞きました。
≪メモをスマホやタブレットでとる≫は、「アリ」が66.5%、「ナシ」が33.5%で、「アリ」が多数派でした。
男女別にみると、「アリ」の割合は男性74.8%、女性58.2%で、男性のほうが16.6 ポイント高くなりました。
男性には、スマホやタブレットでメモをとることに肯定的な人が多いようです。 (図14)
また、≪遅刻・欠勤連絡をメールやLINE でする≫は、「アリ」が55.2%、「ナシ」が44.8%で、過半数の人が「アリ」と回答しました。 (図15) ≪遅刻・欠勤連絡を親にしてもらう≫は、「アリ」が11.8%、「ナシ」が88.2%となりました。遅刻連絡を親に頼るという行動は、自立した社会人として「ナシ」と考える人が大多数のようです。一方、親に連絡してもらうことを「アリ」と考えている人は全体の1 割を超えました。 (図16)
(図14)(図15)(図16)
≪先輩からおごってもらえると思って財布を出そうとしない≫は、「アリ」が15.7%、「ナシ」が84.3%で、「ナシ」が多数派でした。
男女別にみると、「アリ」の割合は男性20.2%、女性11.2%で、女性のほうが低くなりました。女性は特に“先輩からのおごりが当然”というような態度はNG と考えているようです。 (図17)
(図17)
- 不必要な残業は「ナシ」が8 割半、有給休暇を全て消化することは「アリ」が8 割半
近年、働き方改革が推進されていますが、働き方についてはどのように考える人が多いのでしょうか。
≪必要もないのに残業をしている≫は、社会人として「アリ」だと思うか、「ナシ」だと思うか聞いたところ、「アリ」が15.2%、「ナシ」が84.8%となりました。不必要な残業には否定的な人が多数を占めました。
男女別にみると、「アリ」の割合は男性20.6%、女性9.8%で、女性のほうが低くなりました。女性には、不必要な残業を避けて、プライベートの時間を確保したいと考える人が多いと考えられます。 (図18)
≪有給休暇を付与年度内に(ほぼ)全て消化する≫は「アリ」が85.0%、「ナシ」が15.0%となりました。
2019 年4 月から、「年次有給休暇の時季指定義務」が課されるようになりましたが、年度内にすべての有給休暇を消化することに対して、大多数の人が「アリ」と回答しました。 (図19)
≪上司に全く相談をしないで有給休暇の申請をする≫は「アリ」が35.8%、「ナシ」が64.2%となりました。上司に相談なしの取得には否定的な人が多いようです。 (図20)
(図18)(図19)(図20)
- 社会人1 年生・2 年生が目標にしたい先輩は? 1 位「まわりに気配りができる」
- 社会人1 年生・2 年生の女性は「面倒見が良い先輩」「誰にも同じ態度の先輩」も理想像に
社会人1 年目・2 年目の人にとって、理想の社会人像とはどのようなものなのでしょうか。
全回答者(1,000 名)に、どのような先輩を目標にしたいと思うか聞いたところ、1 位は「まわりに気配りができる」(46.1%)、2 位は「後輩の面倒見がいい」(41.1%)、3 位は「責任感がある」(39.9%)となりました。社会人経験を積んでも、常にまわりへの気配りを忘れない先輩の姿を、目指す理想像と考えている人が多いようです。
男女別にみると、「まわりに気配りができる」(男性39.0%、女性53.2%)や「後輩の面倒見が良い」(男性34.0%、女性48.2%)、「誰にも同じ態度」(男性25.8%、女性36.8%)では女性のほうが10 ポイント以上高くなりました。女性には、常に公平な態度でいる先輩や気配りを忘れない先輩、面倒見が良い先輩を目標にしたいと思う人が多いようです。 (図21)
(図21)
- 目標にしたい先輩のイメージに合う男性有名人 1 位「櫻井翔さん」2 位「明石家さんまさん」
- 目標にしたい先輩のイメージに合う女性有名人 1 位「天海祐希さん」2 位「石原さとみさん」
最後に、職場の先輩や同期のイメージに合う有名人について質問しました。
全回答者(1,000 名)に、目標にしたい先輩のイメージに合う男性有名人を聞いたところ、1 位「櫻井翔さん」、2 位「明石家さんまさん」、3 位「イチローさん」「西島秀俊さん」となりました。ニュース番組などでのスーツ姿が印象的な櫻井翔さんがトップとなりました。
男女別にみると、男性回答では「イチローさん」が1 位、女性回答では「櫻井翔さん」が1 位となりました。(図22)
また、目標にしたい先輩のイメージに合う女性有名人を聞いたところ、1 位「天海祐希さん」、2 位「石原さとみさん」、3 位「北川景子さん」となりました。
男女別にみると、男性回答ではTOP3 に「新垣結衣さん」「水卜麻美さん」がランクインしました。 (図23)
(図22)(図23)
- 一緒に頑張りたい同期のイメージに合う男性有名人 1 位「菅田将暉さん」2 位「竹内涼真さん」
- 一緒に頑張りたい同期のイメージに合う女性有名人 1 位「有村架純さん」2 位「永野芽郁さん」
一緒に頑張りたい同期のイメージに合う男性有名人を聞いたところ、1 位「菅田将暉さん」、2 位「竹内涼真さん」、3 位「神木隆之介さん」となりました。ドラマや映画で活躍中の若手俳優が上位となりました。 (図24)
また、一緒に頑張りたい同期のイメージに合う女性有名人を聞いたところ、1 位「有村架純さん」、2 位「永野芽郁さん」、3 位「土屋太鳳さん」となりました。 (図25)
(図24)(図25)
注:本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入の丸め計算を行っているため、合計しても100%となら
ない場合がございます。
また、属性別集計において抜粋して表示している場合は、n数を合計しても全体と一致しないことがございます。
調査概要
調査タイトル
社会人1年目と2年目の意識調査2019
調査対象
ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする2019年春(4月)から働き始める社会人1年生、または、就職してから1年が経つ社会人2年生で20~29歳の男女
調査期間
2019年3月15日~3月22日
調査方法
インターネット調査
調査地域
全国
有効回答数
1,000サンプル(有効回答から社会人1年目と2年目を均等に抽出)
(内訳)
2019年春から働き始める社会人1年生500名(男性250名・女性250名)
就職してから1年経つ社会人2年生500名(男性250名・女性250名)
調査協力会社
ネットエイジア株式会社
報道関係の皆さまへ
本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、「ソニー生命調べ」と付記のうえご使用いただきますよう、お願い申し上げます。
会社概要
会社名 :ソニー生命保険株式会社
代表者名 :代表取締役社長 萩本 友男
設立 :1979(昭和54)年8月
所在地 :東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
業務内容 :生命保険業