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お客さま本位の業務運営の取組

当社は、「合理的な生命保険と質の高いサービスを提供することによって、顧客の経済的保障と安定を図る」ことを基本使命とし、「お客さまの『生きがい』ある人生をお守りする」というビジョンを掲げ、その実現に向けて取り組んでいます。お客さま本位の業務運営をより一層推進するため、以下の方針を定めます。

お客さま本位の業務運営方針

1.お客さま本位の業務運営

当社は、お客さまに合理的な生命保険と質の高いサービスを提供し、お客さまの経済的保障と安定を図るために、あらゆる業務運営においてお客さま本位で行動するよう努めてまいります。

主な取組
  1. 当社は、「合理的な生命保険と質の高いサービスを提供することによって、顧客の経済的保障と安定を図る」ことを基本使命とし、また、2024年度より掲げました 「お客さまの『生きがい』ある人生をお守りする」という新たなビジョンのもと、お客さま本位の取組の一層の強化に向けて、社内各層で議論を重ね「お客さま本位の業務運営方針」を取締役会にて制定し、公表しています。
  2. 当方針に基づく取組状況は取締役会等へ報告を行い、定期的な見直しと公表を行っています。また、当方針や取組の定着を図る指標を「お客さま総合満足度」「保有契約者数」「保有契約高」と定め、本指標についても取組状況とあわせ取締役会等へ報告を行い、指標の中長期的な傾向を踏まえ、お客さま本位の視点に立った業務運営がなされているかについて確認を行っています。

2.お客さまの声を業務運営に活かす態勢

お客さまからのご意見やご要望等の「お客さまの声」を広くお伺いするとともに、これを真摯に受け止め、お客さまの声を活かした業務運営を進めてまいります。

主な取組
  1. お客さまからの直接のご意見やご要望、お問い合わせについては速やかに対応するとともに、その内容を真摯に受け止め、業務運営に活かしています。また、2017年1月に発表した「消費者志向自主宣言」に基づく「お客さまの声からはじまるサービス改善」に関する取組や結果について、定期的に公表しています。
    お客さまの声からはじまるサービス改善新しいタブで開きます
  2. お客さまの声(Voice of Customer)に基づくサービス改善を推進するため、お客さまから寄せられる多くの声について分析し、定期的に社内の各部門と情報を共有することで業務改善の推進に取り組んでいます。また、部門横断的な業務改善の取組については、社内各部門の責任者をメンバーとした「VOC委員会」にて議論を行い、その内容を経営会議に報告しています。
    お客さまの声を経営に活かす態勢新しいタブで開きます
  3. 当社の商品やサービスに対するお客さまからの評価をお伺いするため、2つのアンケートを定期的に行っています。ひとつは「お客さまアンケート」として、当社の商品・サービス全般についてご意見をいただくもの、もうひとつは「お客さま満足度アンケート」として、お客さまを担当するライフプランナーの「訪問頻度」「商品・サービス等の情報提供」「対応の迅速性」等についてお伺いしています。
    また、満足度よりも踏み込んだ、知人・友人への「推奨意向」を測定するNPS®を導入し、会社全体のNPS®を確認する調査と上記アンケートを一体的に行うことによって、お客さまの声を活かした経営改善サイクルの改良(高速・効果的・効率的)を図っています。

    ※NPS®は「Net Promoter Score(ネットプロモータースコア)」の略で、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現 NICE Systems, Inc)の登録商標です。


    お客さまの声を収集するための取組新しいタブで開きます

3.お客さまへの最適な保障の提供と資産形成のサポート

当社は、社員一人ひとりがコンサルティングセールス・コンサルティングフォローの質を追求し続け、お客さま一人ひとりのゴール(目標)の実現をサポートするとともに、お客さまとの「遠い約束」(※)を果たし続けてまいります。

(※)当社では、お客さまとのご契約を「遠い約束」と位置づけています。

主な取組<コンサルティングセールス>
  1. 当社は、お客さまの状況(家族・生活状況、資産状況、経済および金融知識等)や関心事(夢や希望、心配事)、ご加入に際してのお客さまのご意向を把握・確認するための面談を重ねながら、生命保険を提案することをコンサルティングセールスとして位置づけ、そのコンサルティングセールスを通じてお客さま一人ひとりに真に適した保険をオーダーメイドでお届けしています。
    また、法人のお客さまに対しても、企業の経営状況や経営者の抱く将来のビジョンをお伺いし、企業の成長ステージや将来の事業展開を見据えた保障を提供しています。
    「リモートコンサルティング」により、パソコンやスマートフォンでも、ライフプランナーによるコンサルティングセールスの実施が可能となっています。
    トータルライフプランニング新しいタブで開きます
    法人のお客さまにソニー生命が選ばれる理由新しいタブで開きます
    「リモートコンサルティング」、はじめています。新しいタブで開きます
  2. 生命保険のご提案にあたっては、お客さまの想いをお聞きしながら、お客さまやそのご家族が守りたい将来の生活(ライフプラン)を形にする面談を重ねています。
    特にライフプランナーは、「GLiP」(グリップ、Goal based Life Planning Support Serviceの略)というシミュレーションツールを用い、万一のことが起きた際や、「人生100年時代」においても長生きによるリスクに十分備えられるよう、将来にわたる毎年の収入と支出を対比し、具体的な金融資産残高の確認や、各種公的保険制度も踏まえ、お客さまの夢や目標を守るための必要保障額・必要資産額を算出し、保険設計を行っています(トータルライフプランニング)。このトータルライフプランニングは、従来のライフプランニングを大きく進化させ、お客さまのライフプランの実現に向けて、最終的に目指す姿から逆算し、その充足度を評価する「ゴールベース」の考え方を取り入れたものです。
    専用のスマートフォンアプリにより、いつでもライフプランの確認やお客さま自身によるライフプランの更新も可能となっています。
    また、ご契約に至るまでにお伺いした面談の内容を「カルテ」として記録し、ご加入時のライフプランやお客さまのご意向、そのご意向に基づく商品のご提案理由等を、いつでもお客さまと確認できる仕組みづくりを行っています。
    「トータルライフプランニング特設サイト GLiP」新しいタブで開きます
  3. 生命保険のお申し込みにあたっては、担当者の保有する情報端末上でご契約内容をご確認していただいたうえで、電子サインにてお手続が完了するペーパーレス申込を導入しています。ペーパーレス申込では、重要事項の重点的な表示や、お客さまの傷病に応じたご質問の表示等を行っており、より分かりやすいお申し込み手続となるよう努めています。
  4. ライフプランナーがお客さまからお預かりしたお申し込み内容については、営業管理職である支社長および営業所長が全て確認することにより、お客さまのご意向にそった商品の提供に努めています。
  5. 生命保険のみならず、お客さまのライフプランを実現するうえでの様々な経済的ニードにお応えするため、ライフプランナー経由での住宅ローンや自動車保険、火災保険を取り扱っています。今後もお客さまの多様なニードにお応えできるよう、サービスの拡充に努めてまいります。
    また、金融商品、社会保障制度、不動産、税務、相続等に関する専門性の向上として、ファイナンシャルプランナー資格の取得推奨にも取り組んでいます。
主な取組<重要な情報の提供>
  1. 生命保険のご加入の際には、特に重要な情報についてご理解を深めていただくために、「重要事項説明書(契約概要)」および「重要事項説明書(注意喚起情報)」をお渡ししご説明するとともに、内容については分かりやすく、見やすい内容となるよう努めています。また、お客さまにお支払いいただく保険料と当社がお支払いする保険金・給付金額についてご理解いただくため、「重要事項説明書(契約概要)」に保険料、保険金額、支払事由等を記載し、「重要事項説明書(注意喚起情報)」には保障の開始時期や保険金・給付金等をお支払いできない場合等をご説明しています。
  2. 外貨建保険や変額保険等は、為替や運用状況により、死亡保険金や解約返戻金が変動するといった市場リスクがあるため、お客さまのご意向、投資経験や金融知識等を適切に把握するとともに、リスクに対する受容性を確認することで、状況に適した商品の提供に努めています。また、ご加入の際には、当該商品の特性やリスクを明記した販売資料等をご用意し、リスクの内容をより具体的にご理解いただけるよう努めています。加えて、投資経験等のないお客さまには、為替変動や分散投資の考え方等を分かりやすく解説した資料を用いて、あらかじめご説明することで、商品特性やリスクといった重要な情報についてご理解いただけるよう努めています。
    市場リスク・為替リスクについてお客さまのご理解を深めることを目的とした「重要情報事項説明資料(補足資料)」も準備し、定量的なリスク説明を必須化しております。
    資産運用スタートブック 資産運用スタートブック
    重要事項説明資料(補足資料) 重要事項説明資料(補足資料)
  3. また、外貨建保険や変額保険等の市場リスクのある商品のお申し込み時には、本社部門よりお客さまにお電話(「確認コール」)をさせていただき、当該商品に関してお客さまにご負担いただくリスクについて、認識相違がないか確認を行っています。
  4. 70歳以上のご高齢のお客さまには、読みやすく、分かりやすい内容となるよう販売資料等を作成し、ご提案にあたっては一層丁寧なご説明を行っています。また、お申し込みいただいた商品の内容にかかわらず、本社部門よりお客さまにお電話(「確認コール」)を行い、ご契約内容や重要事項について、確認を行っています。加えて、ご本人さまとご親族の方にご契約内容をご理解いただいたうえで、安心してご契約いただけるよう、お申し込みの際にはご親族のご同席・自署をお願いしています。
  5. 障がいのあるお客さまに対しては、ご加入時やご契約後を通じて、お客さまの状態に配慮した適切なご説明や対応となるよう取り組んでいます。
主な取組<コンサルティングフォロー>
  1. 当社は、将来の適切な保険金や給付金のお支払いに向けて、ご加入後のお客さまの状況を定期的に確認しています。また、お客さまのご意向にそったサービスの提供や状況の変化に応じて保障を最適な状態に保ち続けることをコンサルティングフォローの基本と位置づけ、全てのライフプランナーが取り組んでいます。
    コンサルティングフォロー新しいタブで開きます
  2. ライフプランナーは、ご契約後も定期的に、お客さまの状況や関心事の変化についてお聞きし、「カルテ」に記録しながら、必要なサービス・情報の提供やライフプランにおける様々な対策等のご提案を行っています。具体的な取組としては、年に一度は、お客さまへのお電話等を通じて、お支払い事由の有無や生活状況に変化が生じていないかを確認し、3年に一度は訪問あるいはリモート面談にて、お客さまの状況に応じて将来の収支バランスの確保・保障が最適な状態となっているか確認する取組を進めています。
  3. お客さまが保障内容を確認する際にご活用いただくため、年に一度、お誕生月の3ヶ月前を目安に「Sony Life Letter」をお送りし、保障内容やご契約内容、新しいサービスについてご案内しています。さらに、3年に一度は「Sony Life Letter(特別版)」とし、保障内容が最適な状態に保たれているかを点検いただける「定期点検シート」や健康・医療・金融等に関する情報をお届けし、お客さまの生活環境や社会環境の変化に応じた情報提供に努めています。 この定期的な点検結果の返信は、紙面だけでなくWEBのメールマガジンやお客さま向けのスマートフォンアプリの利用の際に、負荷なくお客さまに実施いただける仕組みを設けています。
    保障内容の確認方法新しいタブで開きます
  4. お客さまには「お客さまWEBサービス」をご用意し、同サービスにご登録いただくことで、お客さまのパソコンやスマートフォンからご契約内容のご確認や住所変更等のお手続が可能となっています。また、「お客さまWEBサービス」にご登録いただいたお客さまには、健康・医療・金融等に関する情報をメールマガジンにてお届けする等のサービスの拡充に努めています。また、「ソニー生命 アプリ」をご用意し、ライフプランナーとチャット形式でのコミュニケーションを実現し、ライフプランニング情報等もアプリ内でご覧いただけるようになる等、サービスの拡充に努めています。
    お客さまWEBサービスとは新しいタブで開きます
  5. 外貨建保険や変額保険等にご加入されたお客さまには、死亡保険金や解約返戻金といった、為替や運用状況に応じて変動するご契約内容の情報が重要であるため、ご契約後もそれらをいつでも簡単にご確認いただけるよう、重要な情報の提供に努めています。また、変額個人年金保険「SOVANI」をご契約いただいたお客さま向けに、運用状況等を定期的かつタイムリーにお届けできる新たなメール配信サービスも2023年11月より開始しています。
  6. ライフプランナーが定年退職等を迎える際には、複数のライフプランナーが一定期間共同でお客さまを担当する制度や、新しいライフプランナーがお客さまの担当を引き継ぐ制度を設け、保険金や給付金をお支払いするときまでご契約をお守りする態勢を整えています。
  7. 法人のお客さまに対しても、生命保険の価値を最適な状態に保ち続けるよう、コンサルティングフォローとして経営環境の変化にあわせた情報提供や保障内容の点検・アドバイスに取り組んでいます。
主な取組<募集代理店>
  1. 当社は、現在および将来にわたり委託契約を行う募集代理店に対し、ライフプランニングに基づくオーダーメイドの保険提案の考え方について理解を深める取組とともに、お客さまへの最適な保障の提供や資産形成をサポートするための各種研修および教育制度を提供することによって、募集代理店およびその募集人の教育を行っています。
  2. 特に、複数の保険会社の商品を取り扱う募集代理店(乗合代理店)において、お客さまに対して特定の生命保険商品を提案・推奨する際には、その提案・推奨理由を分かりやすくご説明するよう指導・教育するとともに、お客さまにご理解いただくための説明資料を提供しています。さらに、実際のお客さまへの説明内容等について、募集代理店に対する点検等を通じ定期的なモニタリングを行っています。
  3. 外貨建保険や変額保険等の市場リスクのある商品については、その商品の類似性から投資信託等と比較して募集を行う可能性のある銀行等の金融機関代理店に対して、当社が金融機関等に支払う手数料を記載したお客さま向けの説明資料を提供しています。また、外貨建保険商品の一部については、比較に必要な情報を簡潔に記載した「重要情報シート」の提供をサポートしています。
主な取組<未来のお客さまへの活動>
  1. 当社は、将来の夢や理想を形にするライフプランニングを通じて、人生の必要資金を見える化することが大切と考えています。そして、ライフプランニングの普及のため、全国の中学・高校・大学等の教育機関と連携し、ライフプランナーが講師となる「ライフプランニング授業」を開催しています。2024年3月までに、実施校は全国で延べ2,125校、受講者は22万人を超えました。社会に羽ばたく生徒や学生等が、人生とお金について考え、自らの選択や可能性を拡げていただくために、より一層の金融リテラシー向上とキャリア教育に対する推進サポートが必要と考えており、今後も継続的に「ライフプランニング授業」に取り組んでまいります。

4.最適な保障提供・資産形成を支える商品開発と資産運用

お客さまのニードや社会を取り巻く環境を踏まえ、一人ひとりのお客さまへの最適な保障の提供や資産形成を支えるための商品の開発に取り組むとともに、各保険商品において将来にわたり確実に保険金・給付金をお支払いするための資産運用に努めてまいります。

主な取組<商品開発>
  1. 当社は、ライフプランナーや募集代理店を通じて得たお客さまの保障ニードをさまざまな「人生の必要資金」への備えとして整理しています。この必要資金の考え方に基づき、死亡保障、生存保障、医療保障および介護保障等を目的とする各種商品を取り揃え、それぞれのお客さまのニードに即した保障を組み合わせ、オーダーメイドで提供するべく商品ラインアップを揃えています。
  2. 「人生100 年時代」の到来によるセカンドライフの長期化や、それに伴う「資産寿命」が「健康寿命」に追いつかないといった社会課題等にも対応するため、長期の資産形成に資する商品として変額個人年金保険「SOVANI」を取り扱っています。
主な取組<資産運用>
  1. 当社は、お客さまとのご契約に基づいて確実に保険金や給付金をお支払いするため、生命保険契約の長期性に伴う金利リスクをコントロールするような資産運用を行っています。
  2. 変額保険、変額年金保険については、お客さまの資産形成に関するご意向にもお応えするため、お客さまの積立金の運用に供する各種のファンド(特別勘定)を設けており、お客さまご自身で当該ファンドの組み合わせをお選びいただけます。
  3. 株式投資に関しては、投資先企業の企業価値の中長期的な維持・向上を促すためにスチュワードシップ活動を行い、中長期的な運用成果の向上を目指しています。

5.保険金等の確実な支払とより良いサービスの提供

お客さまとの「遠い約束」を確実に果たすため、お支払いに至るまでご契約を適切に管理し、迅速かつ利便性の高い事務体制の構築に努めてまいります。また、お客さまの様々なライフスタイルやニードにお応えするためのサービスを提供し続けてまいります。

主な取組<保険金等の確実な支払>
  1. ご加入時から保険金・給付金のお支払いに関するお手続は、4つのコンセプト(親切・丁寧、迅速、簡便、分かりやすい)に基づき、お客さまにとってスムーズなサービスとなるよう、改善に努めています。
  2. 保険金等の確実なお支払いについては、専門知識を有する人材を育成することによって正確・迅速な対応に努めています。
  3. 満期保険金・生存給付金等については、満期日を迎える2ヶ月前に案内を送付し、ご請求がなかった場合は、定期的に通知物やメールでのご連絡および担当者への連携を実施しています。保険金・給付金については、ご請求があった場合や追加でご契約をいただく際の告知書から、他の既契約でお支払い可能な契約がないか確認しています。
  4. お客さまが認知症等により、住所変更等の手続を自ら行うことができない特別な事情がある場合でも、保険契約者に代わって保険契約者があらかじめ指定した代理人(保険契約者代理請求人)による手続が可能となる「保険契約者代理請求人制度に関する特則」や、受取人(被保険者)が保険金・給付金を請求できない特別な事情がある場合でも、あらかじめ指定した指定代理請求人による請求が可能となる「指定代理請求人制度に関する特則」を取り扱っています。また、80歳以上のお客さまには、保険金・給付金のお支払いに該当する可能性の有無を把握するため、お電話または訪問にて定期的に確認する取組を行っています。
  5. 大規模災害発生時等で当社との連絡が難しい場合でも、ご家族にサポートいただけるよう、あらかじめ保険契約者以外の連絡先としてご家族を登録する制度である「ご家族情報登録制度」へのご登録をお願いしています。
  6. お客さまが保険金・給付金のご請求を「ソニー生命 アプリ」や WEB上から行うことができる「ダイレクト請求サービス」を導入し、請求書類の持参・送付、および郵送による返送が不要となり、お客さまの書類の郵送手配にかかる負担を削減するとともに、手続に要する時間を大幅に短縮することができ、お客さまよりご連絡をいただいた当日中(最短)に当社での請求受付が可能となっています。
  7. 保険金・給付金全般のお支払いの迅速化に向けて、「即時着金システム」を導入しています。従来は、保険金・給付金のお支払い確定からお客さまに実際にお届けするまで、数日を要していましたが、お支払いが確定した当日に保険金・給付金をお客さまにお届けする体制を整備しています。
主な取組<より良いサービスの提供>
  1. お申し込みからお引き受けまでを即時に完結する「即時条件提示・承諾」を導入しており、お客さまの健康状態等により一定の条件でお申し込みいただく場合でも、即時にお引き受け可能となっています。
  2. 保険料の払込がないことを原因としてご契約が失効した場合に、失効後の一定期間内に未払込保険料を払い込んでいただくことで、再度告知等をすることなく失効日に遡って失効を取り消す「無選択失効取消規定」を導入し、ご契約の継続ができる仕組みを提供しています。
  3. お受け取り人の変更やご契約内容の変更等のお手続については、担当者の情報端末や「お客さまWEBサービス」を活用した、ペーパーレスでの取扱を実施しています。お客さまのご要望に迅速に対応するとともに、サービスの拡充を行っています。
  4. お客さまが描くライフプラン実現のサポートとして、健康や医療、介護、法律についてアドバイスや情報提供を行う相談デスク(「健康相談デスク」)をご用意するとともに、オンラインで医師に医療の相談ができるサービス(AskDoctors)もご用意しています。
  5. また、法人契約のお客さまに対する付帯サービスとして、「ES Solution Service」を提供することで、保障提供とあわせて健康、福利厚生、人事・労務面でのサービスを行っています。

6.利益相反の適切な管理

お客さまの利益が不当に害されることがないようにするため、「利益相反管理方針」等を定め、それらに従って、取引におけるお客さまとの利益相反の可能性について把握し、適切に管理するよう努めてまいります。

主な取組
  1. 利益相反管理方針を取締役会で定め、適切な利益相反管理態勢を整備・確立しています。
    利益相反管理方針の概要 利益相反管理方針の概要
  2. コンプライアンス統括部が利益相反管理統括部門として、適切な管理を行っています。利益相反管理の運用状況は、定期的に取締役会へ報告しています。
  3. 商品のご提案を行うにあたっては、お客さまのご意向を把握のうえ、適切かつ十分な情報を提供します。
  4. 募集代理店がお客さまへ当社商品を販売・推奨する際にも、お客さまのご意向にそった商品の提案を行うために、募集代理店に対し適切な指導を行っています。また、募集代理店に支払う手数料については、その手数料の多寡がお客さまにご提案する商品の選定に影響を与える可能性があるため、保険募集の公正性確保の見地から適切な設定となるよう努めています。
  5. 当社では、当社生命保険商品に加え、当社グループ会社から商品の募集等を受託し、これらの商品を含めお客さまのご意向に応じた適切な商品をご提案できるよう努めています。
  6. 資産運用部門と営業部門の業務執行を分離する等、営業部門の取引関係等が資産運用部門に影響を及ぼさないための態勢を構築しています。
  7. 議決権行使を始めとしたスチュワードシップ活動に際しては、保険営業活動等との利益相反が生じる可能性があります。当社は、スチュワードシップ活動を行うにあたって、お客さまの利益を第一として行動し、お客さまの利益が不当に損なわれることのないよう、予め想定される利益相反について、適切な管理を行います。また、スチュワードシップ活動報告、および議決権行使結果を開示しています。
    日本版スチュワードシップ・コードについて 日本版スチュワードシップ・コードについて

7.お客さま本位の企業風土の醸成

当方針に基づき、あらゆる業務運営において、お客さま本位で行動していくための態勢を構築してまいります。

主な取組
  1. 全ての社員が遵守すべき「ソニー生命行動規範」を定め、その徹底に向けて継続的に研修を実施する等の取組を行っています。その中でも、お客さま本位の考え方を正しく継承し続ける研修等の取組を推進しています。
    コンプライアンス態勢 コンプライアンス態勢
  2. また、社員一人ひとりのお客さま本位の行動を促すため、役員と社員で当方針の実現に向けた対話を継続的に実施することや、当方針を実現するための取組事項や改善すべき事項について社員同士で議論を行う場を設けることにより、風土の醸成に努めています。
  3. お客さま本位の業務運営を実践していくため、ライフプランナーの報酬・評価においては、お客さまのご意向にそった合理的な生命保険を提供することや、着実に給付金や保険金をお届けするため、ご契約を最適な状態に維持することを目的とした行動・プロセスの実施状況を反映させています。具体的には、ご契約をお預かりした実績のみならず、最適な保険設計をするための知識の習得度合いや、ご契約に至るまでのプロセス、コンサルティングフォローの取組度合い等の行動やプロセスも評価に取り込むことで、高い水準のサービス提供につながる制度を導入しています。今後もライフプランナーの報酬・評価については、お客さま本位の考え方を適切に反映するよう定期的に見直してまいります。
  4. ライフプランナーがお客さまにご満足いただける質の高いサービスを提供できるよう、研修および教育教材の拡充に取り組んでいます。ライフプランナーの育成については、本社で策定したプログラムに則り、営業管理職が主体となり、全てのライフプランナーに対して保険設計に関する基礎知識をはじめ、お客さまを第一に考える姿勢やお客さまの一生涯に寄り添う意義等を36ヶ月かけて指導しています。また、営業管理職によるライフプランナーの育成力の向上のため、全支社に教育・育成を推進する担当者(教育・育成推進担当者)を設置し、定期的に担当者会議を開催し、課題等を議論することによってライフプランナーの育成強化に努めています。
  5. 当社は募集代理店のお客さま本位の業務運営を促していくため、募集代理店に支払う手数料においても、お客さまに最適な商品を提供し、長きに亘ってお客さまをお守りし続けることを評価する体系となるよう努めています。そのため、2019年度より手数料体系の一部見直しを行い、当社の販売実績に加え、募集や業務の品質、代理店の態勢整備状況等の評価を踏まえた手数料体系へと改定いたしました。改定後も外部環境や内部環境の変化を踏まえ、定期的に見直しを行っています。当社は、今後も募集代理店におけるお客さま本位の業務運営に資する手数料体系となるよう、整備・構築してまいります。
  6. 募集代理店に対しては、お客さまのご意向にそった生命保険の提供を行うための研修や教育を通じて、生命保険のご提案の技能向上を図るとともに、募集代理店の安定的な事業運営を支援するため、当社独自の代理店育成制度を通じて、経営・マネジメントに関する教育機会の提供を行っています。

<補記1>金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」の原則5(注2)、原則6(注2)について

当社の商品は、主契約と特約(特則)という商品構成となっています。特約(特則)は、主契約の保障内容を充実させるもので主契約に付加されるものです。当社では、主契約と特約(特則)の内容については「重要事項説明書(契約概要)」、「ご契約のしおり・約款」等によってお客さまに情報提供しており、複数の商品をパッケージ化して販売することは行っていません。
したがって、当該事項に係る金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」の原則5(注2)、原則6(注2)につきましては、当社「お客さま本位の業務運営に関する方針」の対象としていません。

※金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」の具体的な内容は、金融庁ホームページ 金融庁ホームページにてご確認ください。

<補記2>掲載資料について

当社の取組結果の詳細等については、下記のリンクより、PDFファイルをご確認ください。

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