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ニュースリリース(2021年度)

シニアの生活意識調査2021

2021年9月8日

このたび、ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 萩本 友男)は、2021年8月5日~8月6日の2日間、全国のシニア(50歳~79歳)の男女に対し、今年で9回目となる「シニアの生活意識調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。 (調査協力会社:ネットエイジア株式会社)


調査結果 概要

エコノミストのコメント
(ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社 金融市場調査部 シニアエコノミスト 渡辺 浩志)

シニアエコノミスト 渡辺 浩志

コロナ禍は2年目になりますが、今年は去年以上に新規感染者が増え、デルタ株の蔓延で行動制限も厳しくなりました。そうしたなかでシニアのライフスタイルも変化を続けています。会う機会が少なくなった分、孫への支出は去年よりも大きく減りました(図7)。感染防止のためとはいえ、孫との外食や旅行・レジャーなどのお楽しみが減ってしまい(図6)、残念な思いをしている方々が多いことと思います。

半面、自分自身やパートナー(妻・夫・恋人)への支出は大きく増えました。宅配・デリバリーやテイクアウトを活用しながら堪能するグルメ、パートナーとの絆を深め感謝を表す贈り物などへの支出が増えたようです(図4、5)。ここからは、コロナに萎縮してばかりではない、シニアの元気な姿が浮かび上がります。コロナ禍のなかでもシニアの就業率は上昇を続けています。働くことで経済的な自由度が増していることが元気の源になっているのかも知れません。

また、幅広い用途でスマホの利用度が上昇しています(図10)。なかには、会えない孫とのビデオ通話やコロナの情報収集、ワクチン接種の予約や宅配の注文など、あらゆることをスマホで済ませている、という方もいらっしゃることでしょう。不自由を自力で克服しようとするシニアの前向きさが垣間見られます。

では、コロナが収束した後はどうなるでしょうか。我慢してきた分の「リベンジ消費」が活発化しそうです。会えなかった孫との旅行や外食などで思い切り羽を伸ばしたいのは誰しもでしょう(図8)。なお、不要不急と言われるもののなかでシニアの支出割合が特に高いのは、スポーツクラブ使用料、パーマ代、ゴルフプレー料金、温泉・銭湯入浴料ですが、このいずれもがコロナ禍前に比べると大きく減少しています。ジムで体を鍛え、おしゃれもしてパートナーや仲間とゴルフや温泉を楽しむ、こんなかつての日常が早く戻ってきてほしいと切に思います。

アンケート調査結果

  • シニアの現在の楽しみ 1位「旅行」2位「テレビ/ドラマ」3位「映画」4位「グルメ」5位「読書」
  • 「健康」や「子ども/孫」を現在の楽しみとするシニアの割合が昨年から大幅下降

全国のシニア(50歳~79歳)の男女1,000名(全回答者)に、現在の楽しみを聞いたところ、1位「旅行」(44.6%)、2位「テレビ/ドラマ」(36.0%)、3位「映画」(26.7%)、4位「グルメ」(25.4%)、5位「読書」(24.2%)となりました。

男女別にみると、「ファッション」(男性5.4%、女性20.4%)では男性と比べ女性のほうが15.0ポイント高くなりました。“オシャレ”を楽しんでいるシニア女性は少なくないようです。他方、「スポーツ」(男性28.4%、女性14.2%)や「自動車」(男性23.2%、女性2.4%)では女性と比べ男性のほうが高くなりました。(図1)

(図1)

アンケート結果:現在の楽しみについて



昨年の結果と比較すると、「健康」は2020年26.6%→2021年18.8%と7.8ポイントの大幅下降、「子ども/孫」は2020年23.3%→2021年15.1%と8.2ポイントの大幅下降となりました。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が多くの地域で実施される状況が続き、健康不安が強い状態やストレスフルな状態となるシニアや、子どもや孫と楽しい時間を過ごす機会が減ってしまい残念に思うシニアが増えているのではないでしょうか。(図2)

(図2)

アンケート結果:現在の楽しみについて


  • シニアがパートナーのために支出する金額の平均は2.0万円/月、昨年より0.7万円の大幅増加

シニアは“楽しみ”に対して、どのくらい出費をしているのでしょうか。旅行やグルメにかけている金額について質問しました。

現在の楽しみを“旅行”と回答したシニア(446名)に、旅行に対する1ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は2.4万円となりました。(図3)

続いて、現在の楽しみを“グルメ”と回答したシニア(254名)に、グルメに対する1ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は1.6万円となりました。昨年の結果と比較すると、2020年1.3万円→2021年1.6万円と0.3万円の増加となりました。宅配・デリバリーやテイクアウトなど、新しいグルメの楽しみ方を満喫するシニアが増えているのではないでしょうか。(図4)

(図3)(図4)

アンケート結果:旅行やグルメにかけている金額について


また、現在の楽しみを“パートナー(妻・夫・恋人)”と回答したシニア(162名)に、パートナー(妻・夫・恋人)に対する1ヶ月の出費を聞いたところ、平均額は2.0万円となりました。昨年の結果と比較すると、2020年1.3万円→2021年2.0万円と0.7万円の大幅増加となりました。パートナーと過ごす時間を充実させるためや、パートナーへプレゼントを贈り愛情や感謝を伝えるために、昨年よりも支出を増やしているようです。(図5)

(図5)

アンケート結果:出費について


  • シニアの最近1年間の“孫消費” 1位「おこづかい・お年玉・お祝い金」2位「おもちゃ・ゲーム」
  • シニアの“孫消費”の変化 「一緒に外食」と「一緒に旅行・レジャー」の割合は昨年より下降
  • 最近1年間の“孫消費” 平均は104,682円、昨年から8,033円減少

シニアが孫のために使ったお金について質問しました。

孫がいるシニア(313名)に、この1年間で、孫のためにどのようなことにお金を使ったか聞いたところ、1位「おこづかい・お年玉・お祝い金」(71.6%)、2位「おもちゃ・ゲーム」(39.3%)、3位「一緒に外食」(38.3%)、4位「衣類などファッション用品」(33.5%)、5位「本・絵本」(24.9%)となりました。

昨年の結果と比較すると、「衣類などファッション用品」が2020年26.6%→2021年33.5%と6.9ポイントの上昇となった一方、「一緒に外食」は2020年46.6%→2021年38.3%と8.3ポイントの下降、「一緒に旅行・レジャー」は2020年22.2%→2021年14.7%と7.5ポイントの下降となりました。コロナ禍で孫と会う機会が減っている実状が孫消費の変化からうかがえる結果となりました。(図6)

(図6)

アンケート結果:シニアが孫のために使ったお金について


この1年間で、孫のための出費をしたシニア(283名)に、孫のために使った金額を聞いたところ、「5万円~10万円未満」(24.7%)に回答が集まり、平均額は104,682円となりました。

昨年の結果と比較すると、平均額は2020年112,715円→2021年104,682円と8,033円の減少となりました。(図7)

(図7)

アンケート結果:シニアが孫のために使ったお金について


  • コロナ収束後に孫と一緒したいこと 1位「外食」2位「旅行」3位「公園で遊ぶ」4位「会話」

孫がいるシニア(313名)に、新型コロナウイルスが収束したら、孫とどのようなことをしたいと思うか聞いたところ、1位「外食」(51.1%)、2位「旅行」(39.0%)、3位「公園で遊ぶ」(36.4%)、4位「会話」(28.8%)、5位「山・海で遊ぶ」(25.2%)となりました。新型コロナウイルス収束後、孫とおいしい食事を楽しみたいと思っているシニアは多いようです。

男女別にみると、「公園で遊ぶ」(男性44.0%、女性29.4%)や「山・海で遊ぶ」(男性28.0%、女性22.7%)では女性と比べ男性のほうが高くなりました。男性シニアには孫と外で思いっきり遊びたいと思っている人が多いようです。他方、「外食」(男性41.3%、女性60.1%)や「会話」(男性24.0%、女性33.1%)、「ショッピング」(男性17.3%、女性30.7%)では男性と比べ女性のほうが高くなりました。女性シニアには孫との街ブラやコミュニケーションを楽しみたいと思っている人が多いのではないでしょうか。(図8)

(図8)

アンケート結果:コロナ収束後に孫と一緒したいことについて


  • シニアのスマホ利用の目的 TOP5「通話」「メール」「ネット検索」「ニュース閲覧」「天気予報チェック」
  • スマホでの「メッセージアプリ」利用率 男性シニア42%、女性シニア56%
  • “カメラ”“電卓”“時計”の代わりにスマホを利用するシニアが昨年より増加

シニアがどのようなことにスマートフォンを利用しているのか質問しました。

全回答者(1,000名)に、日頃、スマートフォンで行っていることを聞いたところ、1位は「通話」と「メール」(いずれも71.2%)、3位「インターネット検索」(56.5%)、4位「ニュース閲覧」(55.5%)、5位「天気予報チェック」(54.0%)となりました。通話やメールといった日常の連絡や、くらしに欠かせない情報の入手にスマートフォンを利用しているシニアが多いようです。

男女別にみると、「メッセージアプリ(LINEなど)」(男性41.8%、女性56.0%)では男性と比べて女性のほうが14.2ポイント高くなりました。また、「写真撮影」(男性42.2%、女性48.2%)や「電卓」(男性34.6%、女性43.0%)、「時間確認(時計代わり)」(男性35.2%、女性40.4%)では女性のほうが5.0ポイント以上高くなりました。(図9)

(図9)

アンケート結果:日頃、スマートフォンで行っていることについて


昨年の結果と比較すると、「天気予報チェック」(2020年48.6%→2021年54.0%)や「写真撮影」(2020年39.0%→2021年45.2%)、「電卓」(2020年33.6%→2021年38.8%)、「時間確認(時計代わり)」(2020年29.8%→2021年37.8%)では、昨年より5.0ポイント以上上昇しました。カメラや電卓、時計の代わりに使う機器としてスマートフォンを利用するシニアは増えているようです。(図10)

(図10)

アンケート結果:日頃、スマートフォンで行っていることについて


  • シニアが好きな芸能人 1位「綾瀬はるかさん」2位「タモリさん」
  • 今年、シニアの心に響いた歌 1位「カイト(嵐)」2位「うっせぇわ(Ado)」

全回答者(1,000名)に、好きな芸能人を聞いたところ、1位「綾瀬はるかさん」、2位「タモリさん」、3位「吉永小百合さん」「明石家さんまさん」「嵐」となりました。

男女別にみると、男性回答では1位「綾瀬はるかさん」、2位「タモリさん」、3位「ビートたけしさん」と「明石家さんまさん」となり、女性回答では1位「嵐」、2位「綾瀬はるかさん」と「佐藤健さん」となりました。主演女優を務める機会が多く、演技力にますます磨きがかかる綾瀬はるかさんは、男性シニア、女性シニアの両方から支持を集めていることがわかりました。(図11)

(図11)

アンケート結果:好きな芸能人について


次に、全回答者(1,000名)に、今年、心に響いた歌を聞いたところ、1位「カイト(嵐)」、2位「うっせぇわ(Ado)」、3位「君が代」と「糸(中島みゆき)」、5位「ドライフラワー(優里)」でした。嵐は2020年に活動を休止しましたが、NHKの五輪番組で流れた「カイト(嵐)」はダントツとなりました。また、過激な歌詞で話題になった「うっせぇわ(Ado)」が2位でした。

男女別にみると、男性回答では「うっせぇわ(Ado)」「カイト(嵐)」「君が代」の3曲が1位に並び、女性回答では「カイト(嵐)」がダントツでした。(図12)

(図12)

アンケート結果:今年、心に響いた歌について



注:本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入の丸め計算を行っているため、合計しても100%とならない場合がございます。
また、属性別集計において抜粋して表示している場合は、n数を合計しても全体と一致しないことがございます。

調査概要

調査タイトル
シニアの生活意識調査2021

調査対象
ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の50歳~79歳の男女

調査期間
2021年8月5日~8月6日

調査方法
インターネット調査

調査地域
全国

有効回答数
1,000サンプル(有効回答から性別×年代区分が均等になるように抽出)

(内訳)

50代 60代 70代
男性 250s 125s 125s 500s
女性 250s 125s 125s 500s

調査協力会社
ネットエイジア株式会社

報道関係の皆さまへ

本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、「ソニー生命調べ」と付記のうえご使用いただきますよう、お願い申し上げます。

会社概要

会社名 :ソニー生命保険株式会社
代表者名 :代表取締役社長 萩本 友男
設立 :1979(昭和54)年8月
所在地 :東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
業務内容 :生命保険業

※調査結果のPDF版はこちらからダウンロードしてください。


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