ニュースリリース(2022年度)
家計防衛に関する調査2022
2022年7月26日
このたび、ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 萩本 友男)は、2022年6月9日~6月13日の5日間、18~69歳の男女(一人暮らしの未婚者、または、既婚者)に対し、「家計防衛に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
調査結果 概要
- 家計について最も難しいと思うこと TOP2は「収入増加」「資産運用」
- 家計について最も簡単だと思うこと 「節約」がダントツ
- 家計について最も注力したいこと 1位「節約」
10代・20代の1位は「収入増加」、40代の1位は「資産運用」 - 最近、値上がりを実感したもの 1位「食品」
値上がり実感に地域差 関東以外のエリアでは「ガソリン」が1位に - 自身の家計に値上がりで大きな打撃を与えたもの 1位「食品」2位「ガソリン」3位「電気」
- 「家計を防衛したい」89%
- 「効果的な家計防衛術がわからない」68%、女性では75%
- 家計防衛のために行っていること 1位「できるだけ安いお店で買う」2位「マイバッグを利用する」
家計防衛がサステナブルライフにつながる 「節電・節水」は41%、「使いきれる量だけ買う」は22%が実施 - 家計防衛の副産物として実感していること 1位「ポイントが貯まる」2位「お金の制度に詳しくなる」
家計防衛を行う10代・20代女性の22%が「家計防衛はダイエットになる」と実感 - 家計防衛のために売却した不用品 1位「洋服」2位「本・マンガ」3位「靴・バッグ」
- 家計防衛のために購入した中古品 1位「洋服」、男性では「自動車・バイク」が高い割合に
- 生活費が不足しそうなときのやりくり方法 「支出を最低限必要なものだけにする」51%
10代・20代の20%が「不用品売却」、60代の46%が「預金・貯金の取り崩し」でやりくり - 昨年と比べて支出額を増やした家計項目 1位「食費」2位「旅行・レジャー費」3位「医療費」
- 昨年と比べて支出額を減らした家計項目 1位「外食費」2位「旅行・レジャー費」3位「交際費」
- 物価上昇によるおこづかいへの影響 「自身のおこづかいを減らそうと思う」52%
- 「配偶者のおこづかいを減らしてほしい」34%、50代既婚女性では42%が希望
- 「最近の値上げラッシュで資産形成の必要性を痛感した」70%e
- 「効果的な資産形成方法がわからない」71%、女性では80%e
- 行っている資産形成 1位「預金・貯金」2位「投資信託」3位「株式投資」4位「外貨預金」5位「貯蓄型保険」
50代・60代では「株式投資」が2位に - 節約レシピを教えてほしい有名人 1位「平野レミさん」2位「リュウジさん」3位「ギャル曽根さん」
- しっかりと家計防衛していそうなアニメキャラ 1位「フグ田サザエ」2位「ドラえもん」「磯野フネ」
男性回答の3位は「ナミ」、女性回答の3位は「野原みさえ」 - 家計防衛に縁遠い浪費家のアニメキャラ 1位「モンキー・D・ルフィ」2位「両津勘吉」
【家計に関する意識と値上がり実感】
【家計防衛に関する意識・実態】
【資産形成に関する意識・実態】
【家計防衛と有名人・アニメキャラ】
アナリストのコメント
(ソニーフィナンシャルグループ株式会社 金融市場調査部 シニアエコノミスト 宮嶋 貴之)
今回のアンケート結果で最も目を引いたのは、「しっかりと家計防衛していそうなアニメキャラ」です。トップ2は「サザエさん」のお二人、フグ田サザエさんと磯野フネさんでした。確かに、お二人とも財布のひもをしっかり握って家計を上手にやりくりし、節約している印象があります。ただ、磯野家は実は高所得者層ではないか?との考察もあるようです。東京都世田谷区という一等地に平屋を所有していることや、毎年畳を張り替えることをうかがわせるエピソードがあること等から、そのような指摘がなされています。真偽のほどはさておき、サザエさんがスーパーか商店街のお店か、どちらか安いほうで購入を検討している姿や、たまのプチ贅沢で家族団らんというエピソードなども描かれており、家計防衛のシンボル的なキャラクターであることは間違いないでしょう。
今回のアンケート結果からは、昨今の値上げラッシュで資産運用の必要性を多くの方が感じており、節約一辺倒では厳しいとの認識があるようにみえます。食品やガソリン、電気、日用品などの値上がりを実感しているとの回答率が高くなっていますが、一方で、多くの方が収入増加は困難と認識しており、そうなると家計防衛のために節約志向が高まるのは当然です。ポイントを使ったり、必要最低限の支出に切り詰めたりするなど、多くのご家庭で大変な努力をされておられることがアンケート結果からもみえてきます。節約と同時に、マイバッグを利用する、節電・節水を心掛ける、使いきれる量だけ買うといったように、環境への意識が高まり始めている兆しもあるようにみえます。
ただ、国際的な商品高が続いていることから値上げが当面続く公算は大きく、また仮にウクライナ情勢がいったん小康状態になったとしても、経済安全保障やグリーン化への意識の高まり等から新たなサプライチェーンが形成されていくことで、企業に対してコスト高の圧力が続き、販売価格への転嫁はあくまでも一過性とは言いきれない状況と思います。節約だけでは厳しくなりつつある今この時代に、もし磯野家が実在していれば、しっかり者のサザエさんやフネさんは節約だけでなく、資産運用も活用して家計を防衛していく、そんな姿が目に浮かびます。
もちろんこうした状況であることは多くの方が既に認識されておられることがアンケート結果からもわかります。ただ、やり方がよくわからないことから資産運用に向けた一歩を踏み出せていないようです。確かにこれまで経済や金融に触れてこなかった方のなかには、資産運用は未知の世界でリスクがあるから怖いという方も少なくないでしょう。資産運用を実際に行う前に、まずはさまざまな経済・金融の知識に触れてみることから始めてみても遅くはないと思います。ソニーフィナンシャルグループ株式会社では、経済・金融市場の動向について、日々さまざまなレポートをホームページ(https://www.sonyfg.co.jp/ja/market_report/report.html)で公開しておりますので、ぜひお気軽にご活用いただければ幸甚です。
アンケート調査結果
- 家計について最も難しいと思うこと TOP2は「収入増加」「資産運用」
- 家計について最も簡単だと思うこと 「節約」がダントツ
18~69歳の男女1,000名(全回答者)※に、家計に関する意識について質問しました。
※家計に関与していると考えられる人を調査対象とするため、一人暮らしの未婚者、または、既婚者に聴取した。
まず、全回答者(1,000名)に、家計について、最も難しいと思うことを聞いたところ、「収入増加」(34.1%)が最も高くなりました。コロナ禍によって企業業績が悪化したり、雇用環境が厳しくなったりするなか、景気の回復に期待は持てず、収入を増やすことを難しいと感じている人が多いのではないでしょうか。次いで、「資産運用」(19.7%)、「預金・貯金」(16.7%)となりました。(図1)
次に、家計について、最も簡単だと思うことを聞いたところ、「節約」(29.0%)がダントツとなり、次いで、「家計管理」(11.6%)、「預金・貯金」(7.2%)となりました。また、「特になし」は46.4%となりました。家計に関することはどれも簡単ではないと感じている人が多いようです。(図2)
(図1)(図2)
- 家計について最も注力したいこと 1位「節約」
10代・20代の1位は「収入増加」、40代の1位は「資産運用」
続いて、家計について、最も注力したいことを聞いたところ、「節約」(22.1%)が最も高く、次いで、「預金・貯金」(21.6%)、「資産運用」(20.7%)となりました。収入を増やすことは難しいと予想し、支出を減らすことに注力したいと考える人が多いのではないでしょうか。
年代別にみると、10代・20代では「収入増加」(26.5%)、40代では「資産運用」(26.5%)が最も高くなりました。10代・20代では昇給などで収入アップを図りたい、40代では投資などで資産を増やしたいと、家計のキャッシュフローを改善するために注力したい方法は、年代や資産の保有状況によって異なっているようです。(図3)
(図3)
- 最近、値上がりを実感したもの 1位「食品」
値上がり実感に地域差 関東以外のエリアでは「ガソリン」が1位に - 自身の家計に値上がりで大きな打撃を与えたもの 1位「食品」2位「ガソリン」3位「電気」
現在、円安やウクライナ危機などを要因とする原材料やエネルギー価格高騰などの影響により、さまざまな品目で値上げの動きが広がっています。
そこで、全回答者(1,000名)に、最近、値上がりを実感したものを聞いたところ、「食品」(63.8%)と「ガソリン」(60.7%)が突出して高くなりました。各メーカーから相次いで値上げが発表された「食品」や、原油価格高騰で価格が上昇した「ガソリン」が上位に挙げられました。次いで高くなったのは、「電気」(36.0%)、「日用品」(31.8%)、「ガス」(24.1%)でした。
エリア別にみると、北海道・東北、北陸・甲信越、東海、中国・四国、九州・沖縄では「ガソリン」(順に71.0%、68.2%、71.3%、68.0%、68.6%)が最も高くなりました。また、近畿では「食品」と「ガソリン」が同率(59.1%)となりました。車の使用頻度が高いエリアでは、ガソリンの値上がりを実感した人が多いのではないでしょうか。(図4)
(図4)
また、自身の家計に値上がりで大きな打撃を与えたものを聞いたところ、「食品」(49.5%)が最も高くなり、次いで、「ガソリン」(40.8%)、「電気」(27.5%)、「日用品」(18.2%)、「ガス」(16.8%)となりました。日々の生活に欠かせない品目の値上がりが家計を直撃しているようです。(図5)
(図5)
- 「家計を防衛したい」89%
- 「効果的な家計防衛術がわからない」68%、女性では75%
全回答者(1,000名)に、家計防衛に対する考えや状況を聞きました。
≪家計を防衛したいと思う≫では「非常にあてはまる」が47.0%、「どちらかといえばあてはまる」が41.9%で、合計した『あてはまる(計)』は88.9%となりました。大多数の人が家計の危機を防ぎたいと思っていることがわかりました。(図6)
≪効果的な家計防衛術がわからない≫では『あてはまる(計)』は67.7%となりました。物価上昇などによる打撃から家計を守りたいと思うものの、家計の危機を効果的に防ぐ家計防衛術がわからないという人が多いのではないでしょうか。
男女別にみると、『あてはまる(計)』と回答した人の割合は、女性では75.4%と、男性(60.0%)と比べて15.4ポイント高くなりました。(図7)
(図6)(図7)
- 家計防衛のために行っていること 1位「できるだけ安いお店で買う」2位「マイバッグを利用する」
家計防衛がサステナブルライフにつながる 「節電・節水」は41%、「使いきれる量だけ買う」は22%が実施
家計防衛のために、どのようなことを行っている人が多いのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、家計防衛のために行っていることを聞いたところ、「できるだけ安いお店で買う」(51.9%)が最も高くなりました。特売品や直売品、業務用商品、アウトレット商品など、安価な商品を扱うお店で買い物をしている人が多いようです。次いで、「マイバッグを利用する」(45.7%)、「値下げシールが貼られた品を買う」(42.8%)となりました。有料のレジ袋の利用を控えたり、賞味期限が近いなどの理由で値下げされた品物を購入したりすることで、支出額を抑えているようです。マイバッグの利用や賞味期限間近の商品の購入は、プラスチックごみやフードロスの削減にもつながります。
また、「節電・節水をする」(40.5%)といった省エネ・省資源につながる行動や、「使いきれる量だけ買う」(22.0%)、「使えなくなるまで新しいものは買わない」(20.6%)、「マイボトルを利用する」(20.2%)、「規格外品・訳あり商品を買う」(17.0%)といった廃棄物削減・フードロス削減につながる行動、「不用品を売る」(13.3%)、「中古品を買う」(9.0%)といったリユースにつながる行動がみられました。(図8)
(図8)
- 家計防衛の副産物として実感していること 1位「ポイントが貯まる」2位「お金の制度に詳しくなる」
家計防衛を行う10代・20代女性の22%が「家計防衛はダイエットになる」と実感
家計防衛のために行っていることがある人(927名)に、家計防衛の副産物として実感していることを聞いたところ、「ポイントが貯まる(共通ポイントなど)」(47.8%)が突出して高くなりました。次いで高くなったのは、「お金の制度に詳しくなる」(16.2%)、「生活習慣が整う」(15.9%)、「部屋がきれいになる」(13.8%)、「ダイエットになる」(10.5%)でした。
性年代別にみると、30代男性では「お金の制度に詳しくなる」(27.2%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。節約法や収入アップに関するマネーテクニックを学ぶことで、お金の制度に関する知識が身につくと感じたのではないでしょうか。また、10代・20代女性では「ダイエットになる」(22.1%)、「料理が上手くなる」(18.9%)、「料理レシピが増える」(23.2%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。食べすぎによる出費を抑えることでダイエットできたり、限られた食材でおいしい料理を作ろうと工夫することで料理の腕が上がったりと、家計防衛のための取り組みが副次的な効果を生んでいるケースがあるようです。(図9)
(図9)
- 家計防衛のために売却した不用品 1位「洋服」2位「本・マンガ」3位「靴・バッグ」
- 家計防衛のために購入した中古品 1位「洋服」、男性では「自動車・バイク」が高い割合に
家計防衛のために不用品を売却している人(133名)に、家計防衛のために売却した不用品を聞いたところ、「洋服」(68.4%)が最も高くなり、次いで、「本・マンガ」(50.4%)、「靴・バッグ」(45.1%)、「CD・DVD」(26.3%)、「ゲーム機・ゲームソフト」(24.1%)となりました。
男女別にみると、「洋服」(男性52.9%、女性78.0%)、「本・マンガ」(男性37.3%、女性58.5%)は、男性と比べて女性のほうが20ポイント以上高くなりました。他方、「ゲーム機・ゲームソフト」(男性37.3%、女性15.9%)は女性と比べて男性のほうが20ポイント以上高くなりました。(図10)
(図10)
また、家計防衛のために中古品を購入している人(90名)に、家計防衛のために購入した中古品を聞いたところ、「洋服」(57.8%)が最も高くなり、次いで、「本・マンガ」(42.2%)、「靴・バッグ」(28.9%)、「CD・DVD」(21.1%)、「ゲーム機・ゲームソフト」(18.9%)となりました。
男女別にみると、「洋服」(男性44.7%、女性72.1%)、「靴・バッグ」(男性19.1%、女性39.5%)は、男性と比べて女性のほうが20ポイント以上高くなりました。他方、「自動車・バイク」(男性25.5%、女性4.7%)は女性と比べて男性のほうが20ポイント以上高くなりました。(図11)
(図11)
- 生活費が不足しそうなときのやりくり方法 「支出を最低限必要なものだけにする」51%
10代・20代の20%が「不用品売却」、60代の46%が「預金・貯金の取り崩し」でやりくり
全回答者(1,000名)に、生活費が不足しそうなときに、どのようにやりくりしているか聞いたところ、「支出を最低限必要なものだけにする」(51.2%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「預金・貯金を取り崩す」(40.2%)、「不用品を売る」(13.9%)、「親などに援助してもらう」(6.3%)、「単発バイト・日雇いバイトをする」(5.0%)でした。
年代別にみると、10代・20代では「不用品を売る」(19.5%)、「親などに援助してもらう」(16.0%)、「単発バイト・日雇いバイトをする」(12.5%)が他の年代と比べて高くなりました。若年層には、臨時収入を得たり、親などから金銭的にサポートしてもらったりすることで、生活費不足を乗り切っている人が少なくないようです。また、60代では「預金・貯金を取り崩す」(46.0%)が他の年代と比べて高くなりました。これから老後を迎える60代の多くが、蓄えたお金を生活費に回していることがわかりました。(図12)
(図12)
- 昨年と比べて支出額を増やした家計項目 1位「食費」2位「旅行・レジャー費」3位「医療費」
- 昨年と比べて支出額を減らした家計項目 1位「外食費」2位「旅行・レジャー費」3位「交際費」
全回答者(1,000名)に、昨年と比べて、支出額を増やした家計項目を聞いたところ、「食費」(15.8%)が最も高くなりました。家での食事にお金をかけた人や、食品の値上がりによってやむを得ず出費が増えてしまった人がいると考えられます。次いで高くなったのは、「旅行・レジャー費」(11.0%)、「医療費」(9.6%)、「水道光熱費」(9.0%)、「自動車・バイク維持費(ガソリン代・保険料など)」(8.7%)でした。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きをみせ、感染拡大防止のための措置も緩和されているためか、我慢していた旅行やレジャーへの支出を増やした人が少なくないようです。(図13)
また、昨年と比べて、支出額を減らした家計項目を聞いたところ、「外食費」(23.4%)が最も高くなり、次いで、「旅行・レジャー費」(18.4%)、「交際費」(13.8%)、「被服費」(12.5%)、「食費」(12.2%)となりました。物価上昇に対応するために、外食や旅行・レジャー、友人・知人との交際などの支出額を減らし、食費や水道光熱費など、普段の生活に欠かせない項目への支出に回した人が多いのではないでしょうか。(図14)
(図13)(図14)
- 物価上昇によるおこづかいへの影響 「自身のおこづかいを減らそうと思う」52%
- 「配偶者のおこづかいを減らしてほしい」34%、50代既婚女性では42%が希望
食品やサービスなど幅広い品目において値上げの動きが広がるなか、自身や配偶者のおこづかいをどのようにしようと思うか質問しました。
全回答者(1,000名)に、自身のおこづかい(自由に使えるお金)を、どのように変えようと思うか聞いたところ、「大幅に減らす(50%以上減)」は10.3%、「減らす(30%程度減)」は16.8%、「少し減らす(10%程度減)」は24.4%で、合計した『減らす(計)』は51.5%、「大幅に増やす(50%以上増)」は2.2%、「増やす(30%程度増)」は0.4%、「少し増やす(10%程度増)」は1.9%で、合計した『増やす(計)』は4.5%となりました。自身のおこづかいを減らして、その分を生活費に回そうと考える人が多いのではないでしょうか。
男女別にみると、『減らす(計)』と回答した人の割合は、女性では54.8%と、男性(48.2%)と比べて6.6ポイント高くなりました。(図15)
(図15)
配偶者がいる人(650名)に、配偶者のおこづかい(自由に使えるお金)を、どのように変えてほしいと思うか聞いたところ、『減らす(計)』は33.5%、『増やす(計)』は1.7%となりました。
性年代別にみると、『減らす(計)』と回答した人の割合は、男性では60代(39.3%)、女性では50代(42.3%)が最も高くなりました。(図16)
(図16)
- 「最近の値上げラッシュで資産形成の必要性を痛感した」70%e
- 「効果的な資産形成方法がわからない」71%、女性では80%e
全回答者(1,000名)に、資産形成に対する考えや状況を聞きました。
≪最近の値上げラッシュで資産形成の必要性を痛感した≫では『あてはまる(計)』は69.8%となりました。相次ぐ値上げを目の当たりにし、支出増加に備えて、家計防衛のための貯蓄や投資を実践する必要があると強く感じた人が多いのではないでしょうか。(図17)
(図17)
≪効果的な資産形成方法がわからない≫では『あてはまる(計)』は71.1%となりました。
男女別にみると、『あてはまる(計)』と回答した人の割合は、女性では80.4%と、男性(61.8%)と比べて18.6ポイント高くなりました。女性の大半が、効果的な資産形成方法がわからないために資産形成に取り組めなかったり、資産運用の成果を理解しないまま漫然と貯蓄や投資を行ったりしていると考えられます。(図18)
(図18)
- 行っている資産形成 1位「預金・貯金」2位「投資信託」3位「株式投資」4位「外貨預金」5位「貯蓄型保険」
50代・60代では「株式投資」が2位に
どのような方法で、資産形成を行っている人が多いのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、行っている資産形成について聞いたところ、「預金・貯金」(69.7%)が突出して高くなりました。次いで高くなったのは、「投資信託」(21.7%)、「株式投資」(20.6%)、「外貨預金」(8.7%)、「貯蓄型保険」(8.5%)でした。
年代別にみると、50代と60代では「株式投資」(50代28.0%、60代31.5%)が2位となりました。(図19)
(図19)
- 節約レシピを教えてほしい有名人 1位「平野レミさん」2位「リュウジさん」3位「ギャル曽根さん」
全回答者(1,000名)に、“家計防衛”をテーマに、イメージに合う有名人やアニメキャラについて質問しました。
まず、節約レシピを教えてほしい有名人を聞いたところ、1位「平野レミさん」、2位「リュウジさん」、3位「ギャル曽根さん」となりました。オリジナリティあふれる節約料理を教えてくれそうな平野レミさんや、自身のYouTubeチャンネルでコストパフォーマンスの高い料理を多数紹介しているリュウジさんが上位となりました。
男女別にみると、男性回答では1位「平野レミさん」、2位「リュウジさん」、3位「速水もこみちさん」となりました。節約食材をおしゃれで食べごたえのある一品に変身させてくれそうな速水もこみちさんが3位でした。(図20)
(図20)
- しっかりと家計防衛していそうなアニメキャラ 1位「フグ田サザエ」2位「ドラえもん」「磯野フネ」
男性回答の3位は「ナミ」、女性回答の3位は「野原みさえ」 - 家計防衛に縁遠い浪費家のアニメキャラ 1位「モンキー・D・ルフィ」2位「両津勘吉」
次に、しっかりと家計防衛していそうなアニメキャラを聞いたところ、1位「フグ田サザエ(サザエさん)」、2位「ドラえもん(ドラえもん)」「磯野フネ(サザエさん)」となりました。
男女別にみると、男性回答では3位は「ナミ(ONE PIECE)」となりました。お金が大好きで仲間の無駄遣いを許さないナミなら、きっちりと家計を守っていそうだとイメージする人が多いようです。他方、女性回答では1位「フグ田サザエ(サザエさん)」、2位「磯野フネ(サザエさん)」、3位「野原みさえ(クレヨンしんちゃん)」と、一家の財布の紐を握っていそうな“お母さん”のキャラクターが上位を占める結果となりました。(図21)
(図21)
また、家計防衛に縁遠い浪費家のアニメキャラを聞いたところ、1位「モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)」、2位「両津勘吉(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」、3位「骨川スネ夫(ドラえもん)」「野比のび太(ドラえもん)」となりました。
男女別にみると、男性回答では1位「両津勘吉(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」、2位「モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)」、3位「孫悟空(ドラゴンボール)」と、お金の使い方が破天荒すぎる両津勘吉を挙げる人が多い結果となりました。他方、女性回答では1位「モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)」、2位「野比のび太(ドラえもん)」、3位「骨川スネ夫(ドラえもん)」となりました。(図22)
(図22)
注:本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入の丸め計算を行っているため、合計しても100%とならない場合がございます。
また、属性別集計において抜粋して表示している場合は、n数を合計しても全体と一致しないことがございます。
調査概要
調査タイトル
家計防衛に関する調査2022
調査対象
ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする
18~69歳の男女(一人暮らしの未婚者、または、既婚者)
調査期間
2022年6月9日~6月13日
調査方法
インターネット調査
調査地域
全国
有効回答数
1,000サンプル(有効回答から性別・年代が均等になるように抽出)
(内訳)
10代・20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 100s | 100s | 100s | 100s | 100s | 500s |
女性 | 100s | 100s | 100s | 100s | 100s | 500s |
調査協力会社
ネットエイジア株式会社
報道関係の皆さまへ
本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、「ソニー生命調べ」と付記のうえご使用いただきますよう、お願い申し上げます。
会社概要
会社名 :ソニー生命保険株式会社
代表者名 :代表取締役社長 萩本 友男
設立 :1979(昭和54)年8月
所在地 :東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
業務内容 :生命保険業